2010.03/22 [Mon]
映画『アライバル 侵略者』
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★★☆☆☆
宇宙観測所で地球外生命体の存在を調査する科学者ゼインは、前例のない正体不明の金属音を探知。が、調査結果は握りつぶされ、観測所も解雇されてしまう。あきらめられないゼインは、家庭用の衛星放送アンテナをつないで独自に調査を続け、またもや正体不明の音を探知。謎を追ってメキシコのユカタン半島へと旅立つが……。
久々に酷いB級映画 ktkr
お昼のロードショーでやってるようなB級映画の中には、面白いものも多々ありますが、こういう酷さ炸裂のC級レベルな作品も結構な確率で交じっているわけですよ。それでもB級映画好きな自分はわりかし心の広い(?)方だと思うので『人喰い人魚伝説』や『レリック』みたいな作品も結構楽しんで観ているのですが、これは頂けません。
つまらなくはないです。ただ、かなり中途半端に終わってしまうのが何よりも問題です。結局、何も解決してないじゃんw
さしずめ起承転結の転のまま終了してしまった感じでしょうか。終盤に判明するある事実のサプライズ度合いが意外と大きいだけに、尻切れとんぼなラストが余計に残念です。というか前半のエイリアンの登場までに無駄に時間を掛けすぎなんですよね。もっとさくさく進めていれば後半かつかつにならずに余裕を持って最後まで描けたと思うんだ。
エイリアンがわざわざホテルの部屋にサソリを仕掛けたり、バスタブを上の階から落下させたりとあの手この手で主人公たちを殺そうとする様は結構シュールです。なんでそんな手の込んだことを……。実際、劇中にはもっと簡単に人を殺せそうな装置とか平気で出てきているのに。普通に殺せよ、と。
しかしこの映画の真の見どころはメキシコで行われる“死者の祭り”(正式名称不明)の描写。あんなに怪しげな、どこか異界観を漂わせた空気をこちらに伝えてくる映像を見せる映画はそうないと思います。下手にSFにしないで、いっそそのセンでホラーを作ればかなりのモノが作れたのではないでしょうか。バスタブやサソリもこれ以上ないくらいにホラーっぽい手段だし。
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