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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『トレマーズ3』

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ジョン・ウェルプレイ

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★★★☆☆
砂漠のなかの小さな町、ネバタ州パーフェクション。あの人喰い怪物"グラボイズ"が、再びこのまちに帰ってきた!究極の進化を遂げた怪物に立ち向かえるのは、荒くれ者のバートしかいない。地元の若い起業家カップルの手を借りたバートは、驚異的な武器の知識を屈指しながら恐るべきグラボイズの新種に挑む。作戦に失敗すれば、パーフェクションの名を一躍有名にしたこの怪物が、町をこの世から消し去るだろう。


「トレマーズ」シリーズ 第3作。
 『トレマーズ2』のみ視聴済み。レーベル的にはホラーで出しているみたいですがそれはとんだお門違い。このシリーズ、分類的にはモンスター・パニックです。ただ、他の作品とはベクトルが違う唯一無二の地位を築いていると思います。作品自体のフォーマットはきちんとパニック映画の基本に則っているんですけど、どこか牧歌的でコメディちっくな内容は観ていてかなり笑えます。怪物=グラボイズ襲来に対する緊迫感とか皆無なんですよね。しかし、そこが面白い。
 興味深いのは、無印で出現したグラボイズは(作品内では)世界的に有名になり、パーフェクションが観光地と化している点。前作『2』でもグラボイズのゲーム台なんかが作られていましたが、今回はTシャツ、フィギュアは当然のこと、グラボイズツアー(いんちき)なんてことまでやっちゃってます。かつての主人公コンビもグラボイズ事業で成功したというし、なんとまぁ商魂逞しいww

 しかも11年ぶりのグラボイズ出現の報を受けて国から学者が派遣。貴重な古生物を殺すか保護かで議論になります。この時に前2作を受けて、バートが2つの大陸で希少動物を殺し回った扱いされるところもなんとも面白いファンサービス。グラボイズが希少生物とか、その発想はなかったわ。しかしこの希少生物という点が物語的にも重要になってくるわけで。侮れません。
 今作では更にグラボイズ自体の生態や変態メカニズムにまで言及し、巨大ミミズからニワトリ型になったり、挙句の果てに空を飛んだりするようにまでなった“なんでもアリ”状態に上手いこと説明をつけているところもポイント高し。加えて変態しないで色の違う“白い悪魔”なる変種のグラボイズまで出てきますからね、あくまでもグラボイズが怪物でなく生物であるというスタンスが強調されています。だからこそ終わり方もああいう感じになったのでしょう。まったく痛快というか小気味良いというか、無駄に爽やかで笑えるラストでした。
 脚本に難アリといわれる本作ですが、充分に楽しめる作品に仕上がっています。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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