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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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アニメ 刀語 第一話「絶刀・鉋」

 見ましたよ、『刀語』。なんというか――すごく大河っぽい。
 キャストも申し分なし。声のイメージもぴったりです。唯一の不安要素だったナレーションも、想像してたものとは全然違って、むしろ作品の大河っぽさの演出にかなり貢献していたのではないかと思います。

 画作りも「よく動く、キレイ」でまるでfigmaの如しです(意味不明
 「鉋」があそこまで美しい刀だとは思ってもみなかった。そりゃああんな美しい刀だったら変態刀じゃなくとも手に入れたくなるわ。そのくらいに、美しい。
 冒頭の炎の中での飛騨鷹比等と六代目の場面やOPなんかの映像もかなりキレイでした。OPの映像は特に赤とんぼがキレイでした。そんな赤とんぼをはじめとして、四季をめぐる旅の雰囲気が良く出ていました。勿論、意味深な描写も挿入されていて、それは主にとがめ関係だったり、真庭鳳凰や否定姫、右衛門左衛門のシルエットだったり。否が応にも以降の展開に期待してしまいます。いや、まぁどうなるのかはわかっているのですけど。
 曲自体も、栗林みな実の「冥夜花伝廊」はかなり好みの曲風で。ああいう和ことばで書かれた歌詞の曲って妙にツボなんですよね。田村ゆかり「剣戟乱舞」とか、藤本記子の「月下美人」みたいな。
 速攻、買ってきましたCD。

 で、まぁ本編です。
 原作自体は全巻読みきったのが去年ではあったものの、第一話なんかは3年くらい前に読んだ作品なので、どうしても仔細すべてを覚えているというわけではありません。それでも、監督インタビュー等でも言っていたとおり、かなり原作に忠実に作られているんじゃないでしょうか。
 とがめが刀集めのバックグラウンドを語る場面まででおよそ20分強なので、普通のアニメならここでブツ切りです。そう思うと、確かにこれを30分番組でやるとどうしても端折らなくちゃいけなくなるだろうなぁとか無駄にガイドブックの話なんかを思い返しつつ視聴してました。
 動きは少ないながら会話劇的にはこのシーンがいちばんの見どころで、「多いな」「少ないな」のやりとりにはかなり笑せてもらいました。あと別場面でとがめが「ゆかり」と言ったシーンに思わず反応してしまった。そんな私はゆかりファン。
 ええ、きっちり『なのは』の映画の曲も買ってきましたよ、新曲「My wish My love」。

 戦闘場面に関しては、個人的にミステリトリックの殿堂入りをあげても良いくらいに絶賛している例の“攻略法”が結構さらりとしか描かれていなくて、少し残念でした。やはり、そこらへんは地の文があって、さらには傍点も打てる小説版の勝利でしょうか。
 あと七花八裂も地味だったような気がしなくもない。引きの画だったからなのか、いまいちインパクトに欠けます。
――と、そんなことばかり言ってると不満だらけのように聞こえますが、実際のところはかなり楽しんで見てましたよ、戦闘シーン。

 そうそう。蝙蝠の語る四季崎記紀の来歴やラストの七実の見送りのシーン、実はこんなところで既に伏線張ってたんですね。『ジーンダイバー』の第1話でユイが小熊もどきに引っ掻かれたとき並みの巧妙な伏線です。恐るべし、西尾維新。


さて、次回放送は2月8日。
あと2週間!


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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