fc2ブログ

積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

Entries

西尾維新『不問語』

オリジナルドラマCD 不問語 (講談社BOX)オリジナルドラマCD 不問語 (講談社BOX)
西尾 維新 竹

講談社 2010-01-22
売り上げランキング : 110665

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

★★☆☆☆
そう。奇策士とがめのすることは、全部が奇策だ。
今こうして、ここでぺらぺら語っておることさえ、ただの騙くらかしかもしれんぞ?

まだ誰も知らない『刀語』の世界がここに――。
剣戟の狭間、奇策の縫目。肯定も否定も不要な死線の上にて“彼ら”が今、己の存在そのものを語り出す─―!
西尾維新完全書き下ろし脚本だからこそ到達しえた、これぞ『刀語』の新たなる表現形態。


「刀語」番外編。
――て、これ何て講談社ラジオブックス?
 七花、とがめ、七実、否定姫、右衛門左衛門によるモノローグ――自分語りの独り言という設定のドラマCD(と脚本)です。これはこれでドラマCDとしてはかなり斬新なのですが、ぶっちゃけ朗読CD以外の何ものでもありません。しかもそこで語られる話は、西尾維新お得意の哲学的“語り”を単にキャラクターの口から言わせているだけのような感じで、各々のキャラクターに喋らせるそもそもの必然性自体が極めて薄いです。
 この作品のためだけに用意された新たな展開、エピソード、初めて明かされる新事実も何もなく、わざわざ作る価値があったのかも疑問なくらいに謎過ぎる作品です。1時間あったらもっと生産的な物語が作れただろうにと思わずにはいられません。
 まぁ自分はそんな西尾調の“語り”自体は好きなので、それはそれとして楽しめたっちゃあ楽しめたのですが、超絶的に維新ファンでない限りは少なくとも2800円出してまで聴く&読む価値はないですね。完全にコレクターズ・アイテムだと思います。


てか、アニメの公式ページにこんな記事が。

西尾維新先生ご協力の元、Blu-ray&DVD「第一巻 / 絶刀・鉋」特典CDに、以下朗読活劇を収録させていただきます!


◆原作者:西尾維新書き下ろし朗読活劇「第零話 虚刀・鑢 / 第一章」(全十二章)

原作者:西尾維新完全書き下ろしにより遂に語られる、虚刀流六代目・鑢六枝の真実!
「大乱の英雄」と呼ばれた、旧(ふる)き刀の物語!

脚本:西尾維新
朗読:田村ゆかり(とがめ役)


お楽しみに!



……いや、われわれがこのドラマCDに期待してたのが、まさににこれなんですけど。買うか、DVD。


スポンサーサイト



Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
お気軽にどうぞ。

カレンダー

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ただいまの積読本

現在:456冊                        目指すは未踏の500冊! 最新の15冊を表示。                 冊数をクリックするとすべての積読本を見られます。

ブログ内検索

作家別作品アーカイブ

過去の読書記録はこちらから。 作家名が五十音順に、それぞれシリーズごとに見られます。

評価について

★☆☆☆☆ 破り捨てたい衝動に ★★☆☆☆ うーん。これはびみょ(ry       ★★★☆☆ 普通に面白いです ★★★★☆ 一読の価値アリ ★★★★★ 殿堂入り                ★×4以上は自信を持ってオススメ  ★×5はとりあえず読んでほしい傑作

2014年のベスト5

2014年に読んだ小説の       (暫定)ベスト5はこれ!!

2012年のベスト5

2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

2011年のベスト5

2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

最近の記事

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

アソシエイト

アクセス解析