2009.12/31 [Thu]
海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)(下)』(2009年の読書感想 補完)
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★★★☆☆
東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。
田口・白鳥シリーズ 第1作。
宿題は今年のうちに片付けねば、ということで今年読んだ本で感想を上げていなかった最後の1作を。
(以下ネタバレ?)
ドラマ版の視聴にあたって「映画とも原作とも異なる結末」という触れ込みだったので、安心してドラマ→小説の順で読んだらこれが大失敗。このドラマ版、確かに“結末”は違うのですが、そこに至る過程で暴かれた第一の事件がそのまま小説のトリック&犯人じゃないですか。まさかの『フェンネル大陸』の悪夢、再び!おかげで小説の楽しさが6割は削がれましたorz
そんな原作ですが、短い作品にも関わらず上手くノれなかったです。その一因が田口先生による聞き取り調査が作品の大部分を占めているということなのですが、これがかなりだれる。とりたてて大きな変化もなく、大勢の人間に聴取しているだけなので、あまり面白くはないんですよね。
また白鳥さんが登場して田口先生にパッシヴ・フェーズ、アクティブ・フェーズの講義をするのだけれど、この極意のいくつ~がまったくといって良いほど記憶に残らない。頭悪いんですかね?
そうこうしているうちに読み終えてしまった次第です。
肝心なトリック&犯人の既知でミステリ部分もいまいち楽しめなかったし、『ナイチンゲールの沈黙』を読んだいま現在になって振り返ってみると、やっぱりドラマを先に見たのが失敗だったんでしょうね。ドラマはそれなりに楽しめたんだし。
そういうわけで、おまけで★×3です。
(2009年の読書感想 補完)
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