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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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ミッシェル・コーギー『スター・ウォーズ 反乱者たち(2) 帝国の日』

スター・ウォーズ 反乱者たち (2) 帝国の日 (角川つばさ文庫)スター・ウォーズ 反乱者たち (2) 帝国の日 (角川つばさ文庫)
ミッシェル・コーギー

KADOKAWA/角川書店 2015-09-10
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★★★☆☆
まあな……じつは、おれもよく理解していないんだが……マスター・ヨーダが口ぐせのようにおっしゃっていた
遠い昔、はるか彼方の銀河系で……。悪の帝国軍から、宇宙の平和を取りもどすため、反乱軍に加わったエズラ。でも、ジェダイの訓練は進まないし、今日はなにもかもうまくいかない最低な日だ。ところが、帝国軍から追われている男・シーボをかくまっているうちに、敵の超機密情報を入手して!?


「スター・ウォーズ 反乱者たち」第2作。
 角川つばさ文庫より刊行中の「スター・ウォーズ」最新アニメ、『反乱者たち』をノベライズしたジュニア小説の第2巻です。年末公開の『フォースの覚醒』を控えて10月からの地上波放送も決定し、それに先駆ける形でのリリースとなりました。
 1時間スペシャルをベースにした1冊丸々長編の前巻とは異なって、今巻は単発のエピソードを3本詰め込んだ連作短編集。本編でお馴染みのR2-D2とC-3POのコンビがゴーストクルーのいざこざに巻き込まれる「嘆きのドロイド」、ヴェイダーの手下でありダークサイドの使い手である尋問官登場篇となる「マスター救出作戦」、エズラの過去を掘り下げた「帝国の日」、とそれぞれテレビシリーズの2、4、7話を小説化しています。
 こういうブリッジストーリーを見て思うのがベイル・オーガナ議員の存在の大きさですよね。映画では殆ど目立った活躍はしていないのに、『クローン・ウォーズ』にしろ『暗黒卿ダース・ヴェイダー』にしろ『フォース・アンリーシュド』にしろ、本当に重要なポジションにいます(未邦訳の「Rebel Force」シリーズでもフェラス・オリンを匿っているし)。彼がいなければ打倒銀河帝国は為し得なかったのではないでしょうか。パドメやオビ=ワンから託されたR2や3POをとても大切にし、信頼しているところも感動的です。

 基本的には独立したエピソードながらエズラとゴーストクルーとの距離感、ケイナンとの師弟関係、登場キャラクターの面でゆるやかに連続性が維持されており、通して読むと1冊の小説として存外まとまった内容でした。
 かつてのオビ=ワンとアナキン、クワイ=ガンとオビ=ワンがそうであったように、すれ違い、ぶつかり合って初めてマスターとパダワンになっていくケイナンとエズラは両者共にまだまだ発展途上といった趣です。特にケイナンは決して強いジェダイとは言い難く、パダワン修行を終えないままオーダー66に突入し、身を隠したいわばドロップアウト組なだけに、これまで「SW」ユニバースで主役を務めてきたどのジェダイたちとも違う未完成さが新鮮です。ある意味、弟子であるエズラ以上に未熟であり、研鑚を必要としているのです。
 短編ゆえに読み応えはそれほどありませんが、何やら陰で動いているらしいベイルに謎の指令者フルクラムなど、全体を引っ張る要素も散りばめられ、大きなうねりに向けた胎動を感じさせます。
 しかし生産性の向上のために脳に機械を取り付けることを推奨する帝国の方針、相当やばいな……。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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