2015.07/24 [Fri]
新レーベル「講談社タイガ」創刊!
少し前からカウントダウンが行われていた講談社の新サイトにて
文庫書き下ろし専用新レーベル、講談社タイガの創刊が発表されました。
説明によると20~30代の若者をターゲットにしているそうで、
実力派のライトノベル作家を起用した昨今流行りのライトミステリ系を目指しつつもジャンルに囚われず、
講談社らしくメフィスト賞出身者から他者の新鋭、ベテランまで揃えた布陣は新潮文庫nexに近い印象です。
森博嗣、西尾維新、麻耶雄嵩、高里椎奈、青崎有吾、似鳥鶏、青柳碧人、篠田真由美、北山猛邦、西澤保彦、
城平京、彩坂美月、相沢沙呼、 天祢涼、周木律、三津田信三、三田誠、白河三兎、杉井光、矢崎存美、京極夏彦
とりあえず出たら買おう、という面子だけでもこれだけいますからね。
西尾維新の文庫書き下ろしというのも凄いですが、何より注目は作家業においては寡作な城平京の存在でしょう。
スクエニで『スパイラル』コンビでの新連載を控える中でよくぞ引っ張ってきてくれた!
ミステリクラスタの人間としては新潮文庫nexに続きランキング本の台風の目になり得るか?が早くも気になります。
と、いっても第1回配本が10月20日なので今年度の対象はせいぜい2、3冊でしょうけれど。
“タイガ”というのは針葉樹のこと。
これは講談社文庫のシンボルマークの対になっていて、
講談社ノベルスの兄弟レーベルであることも公式にアナウンスされています。
ここで気になるのは今後の講談社ノベルスでしょう。
ノベルスの形態自体が売れなくなって久しいと言われているだけに
常連作家をここまで引き抜いての新レーベル創設はいわゆる移行期間、
講談社ノベルス廃止へのカウントダウンが始まっているんじゃないのか、と正直恐々です。
ノベルス二段組みに育てられ、あのフィット感を愛している身としては
今後も末永く続いていってほしいと考えているのですが、はてさて……。
何はともあれ。
多くのミステリ作家の新作がいきなり文庫で発売されるのは嬉しい限り。
第一弾ラインナップの発表は来月になるようなので、もう暫し待つことにしましょう。
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