2015.02/10 [Tue]
相棒 Season 13 第14話「アザミ」
★★★★☆
平成の話なのにどこか大時代的で浮世離れしたリリカルな世界観、双子の少女の秘密めいた関係――と、「ウルトラ」シリーズを見ていた向きには馴染み深い太田愛ワールド全開なお話でした……が、めちゃくちゃ重いですね。最後の最後で奏が右京さんに感謝の意を伝えたとはいえ、それが彼女の救いになっているかというと決してそんなことはなく、どこまでも冷たく黒い感情に支配された物語でした。
今回は役者陣の演技に特に熱が入っていて、幼い響を閉じ込めてスズメバチに殺させた際の孝子夫人の邪悪な笑みと、何事にもびくつく臆病な響の殻を破り復讐鬼へと変貌した際の奏のネジの外れっぷりは筆舌に尽く難いです。普段ドラマなどを観ていてこの役者さんの演技が上手いなぁとかはあまり思わない性質なのですが、奏(響)役の笹本玲奈さんはちょっと凄かったですね。
新本格にありそうなウサギマスクの犯人という奇想性たっぷりな演出に、しっかりとした必然性を持たせていたのにも感心です。双子トリックはまあ当然すぎて捻りはありませんでしたが、女優さんの迫力で魅せてくれたのでこれで良しでしょう。
しかしあのスズメバチは怖すぎる。以前、わが家にも雨戸と網戸の隙間にオオスズメバチが閉じ込められるという事件が発生しましたが、そのあまりの大きさに思わず怯みましたからね。あれはやばいです。
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