2009.03/26 [Thu]
おーなり由子『モーラとわたし』
![]() | モーラとわたし (新潮文庫) おーなり 由子 新潮社 2009-03-02 売り上げランキング : 542063 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★☆
おとなになっても わたしは モーラのことを わすれない
モーラは、わたしのともだち。おとうさんやおかあさんには、みえない。かなしいときには、モーラがいつもきてくれた。眠れないときには、夜をこえ、空をこえ、あかるいみどりの野原へつれてってくれた。けれどもある日、モーラはいなくなっていた――。
書店でなんとなく惹かれたので買ってみた文庫絵本。
女の子が淋しくてどうしようもないとき、ふと現れたモーラ。いつも一緒の大切な存在だった。しかし、やがて外に友だちができるようになってくると、モーラが現れる回数はだんだんと減っていき、そしていつの間にか……。でも、もうだいじょうぶ。
決して新しさがあるわけでもないオーソドックスなストーリーながら、なんともノスタルジーを感じさせられ、胸にくる。ううぅ。
最後から2枚目の“何もない野原の絵”の破壊力は異常。あそこに、あえてあの一枚を挿んだのが素晴らしすぎる。
イメージソングは、『みんなのうた』で掛かっていたことのある『赤いやねのいえ』
しばらく時間を置いて、また読みたい一冊。
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