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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『96時間』

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★★★☆☆
アメリカ政府のもとで秘密工作の仕事に携わってきたブライアン・ミルズは、今は引退してカリフォルニアで孤独な毎日を過ごしている。そんな彼の唯一の願いは、ずっと疎遠だったひとり娘キムとの絆を修復することだった。別れた妻レノーアの再婚相手である資産家と一緒に暮らしているキムももう17歳。親友のアマンダとふたりでパリに行きたいというキムの訴えをブライアンは一度は頑なに却下するが、娘の喜ぶ姿を見たいという親心から結局許してしまう。だが、ブライアンの不安は最悪の形で現実のものとなった。キムとアマンダが滞在するパリのアパルトマンに突然謎の一味が乱入し、ブライアンとの通話の最中に連れ去られてしまう。 (2008年 フランス)


「96時間」第1作。
 シリーズ最新作の劇場公開を控え、BSで放送があったので録画視聴。元CIA工作員にして史上最強に過保護な父親が人身売買組織に誘拐された愛娘を取り返すため、単身フランスに乗り込むサスペンスアクションです。
 内容は極めてシンプル・イズ・ベスト。あらすじ以上のことは何もなく、複雑な展開や入り組んだ人間関係等々は一切ありません。ただ単に危険な親父がタイムリミットとされる96時間以内に娘を救出する、それだけです。上映時間90分の短さの中でスピーディー且つノンストップ、凄まじいまでにハイテンポな物語が怒涛の如く繰り広げられ、かつてのキャリアで培った技を駆使してあっという間に敵を追い詰めていくところはいわゆる俺TUEEE系に通ずるものがあります。

 ただし、そのやり口はあまりにも過激です。誘拐に関わった人間への報復は当たり前、娘を見つけるのに必要であれば何も知らない友人の奥さんまでも躊躇なく銃で撃つキレっぷりには若干引きました。捜査のために手段を選ばないことで有名な『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーなんかはその最終的な目的が国の危機を救うことという奉仕の精神にあるのでまだ許せるものを、本作のブライアンはごくごく私的な事情に基づいて周囲に被害を振り撒いているので、お調子者で考えなしな娘ひとり(根は優しいとはいえ)にそこまでして助け出す価値があるものかと思わず首を捻ってしまいます。いや、だからこその暴走親父であり、究極の親バカなんでしょうけれど。
 この手の映画ではヒールになりがちな元妻の再婚相手が義理の娘をしっかり愛していて、良好な親子関係を築いているのは珍しいですね。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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