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映画『アルマズ・プロジェクト』

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★☆☆☆☆
1998年11月、ロシアの極秘宇宙ステーション「アルマズ号」がレーダーから消え、その4日後、地球の大気圏に突入して爆発した。ロシア政府が闇に葬ったとされるこの宇宙計画は“アルマズ・プロジェクト”と呼ばれ、現在まであらゆる手段を使って情報を集めても、打ち上げた事実を述べる程度のものしか発見されてこなかった。謎多きアルマズ号には当初から様々な噂が存在したが、ロシアの情報筋はその全てを否定してきた。ところが、ウクライナの過激派グループがロシア政府より先にアルマズ号の残骸の中からブラックボックスを回収、これにより最後の4日間に起こった真実を知ることとなった。 (2007年 アメリカ)


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 衛星軌道上の宇宙ステーション内で船員が謎の怪奇現象に出くわすSFパニック映画。
 1年の締めくくりである大晦日の更新がよりにもよって何でこんな作品なんだ、という感じですがそうツッコまれても仕方のないほどに退屈な映画でした。
 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、『クローバーフィールド』あたりのヒットを受けて一時期量産されたPOV形式もいまは昔。こうして安易に便乗した粗製乱造作品を観ているともはや流行遅れのオワコンコンテンツにさえ感じられます。
 宇宙ステーションに設置されたカメラとしてのリアリティを追求したのか本作はとにかく映像が粗く、それがまた安っぽさとクオリティの低さに全力で拍車を掛けます。クルーのひとりが地球を眺めてその美しさを語るシーンに至ってはまったくその良さが伝わらないどころか、もはや視線の先にあるのが地球であるのかどうかさえ判別がつかないレベル。『ゼログラ』や『インターステラー』といった昨今の洗練された宇宙表現に馴らされていると20年くらい昔の映画なんじゃないかと疑いたくなること請け合いです。

 しかしそれ以上に目立つのは何をしたいのかまったくわからないストーリーです。いや、エイリアン的な何かが人間を襲う話を作りたいのは理解できるんですよ? でも、その地球外生命体が全然出てこない。姿を見せないからクルーとの間に戦闘があるわけでもなく、ただなんとなくもやもやっとした何者かに登場人物たちが葬られて全滅ENDという面白味の微塵もない展開に、観ている側としても「お、おう……」としか反応しようがないのです。
 こうしたジャンルの作品は元より大まかな展開というのは決まっているわけで。あとはそこにどういうキャラクターとプロセスを盛ってくるかが楽しみどころなのに、そうしたものがまるでない。よく「好きの反対は嫌いでなく興味がない」なんて言葉がありますが、本作の場合はまさにそれでした。つまらない以前にどうでも良い。
 エイリアンの目的も正体も明かさないままただ思わせぶりに何となく人が死んでいったところで、だから何?としか言いようがありません。
 2014年の〆に選ぶにはちょっと相応しくなかったですねー(薄々ダメ映画だとはわかってましたけど!)


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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