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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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相棒 Season 13 第3話「許されざる者」


★★★★☆
 過去の冤罪事件で無実になった男が何者かに殺害され、監視カメラから現場が一種の密室状況にあったことが判明。さらに殺された男が件の事件で本当に罪を犯していた可能性が浮上し――と、内容的には傑作「ありふれた殺人」と「悪魔への復讐殺人」を足して二で割ったかのような印象です。
 途中までは二番煎じかと侮っていましたが、最後の最後で化けてくれました。男がそんなに簡単に弁護士に騙されるわけなくない?という誰しもが感じる疑問点が、弁護士の方が圧倒的にワルだったという事実が明かされると同時に氷解し、それに伴ってタイトルの「許されざる者」が実は死んだ長谷川ではなく永井弁護士を指していたと気付かされる流れはお見事です。このミスリードは巧い。

 反面、もうひとつの議題であった密室の問題に関しては脇が甘く、あの状況ならば長谷川が帰宅する前にマンションへ入った人物も洗うべきだし、マンション住人が犯人である可能性も潰しておくべきでしょう。「許されざる者」の鮮やかな着地だけでもミステリ的に充分闘える内容だっただけに、密室要素が蛇足になっていた気がしなくもありません。
 それにしても金井脚本は本当にクズ野郎(今回は女でしたが)が多い。右京さんとの睨み合いで見せた狂気を滲ませた笑顔はまさしくモンスターと呼ぶに相応しい、『相棒』史に残る犯人といって良いでしょう。これは浅倉に次ぐ逸材として再登場してもおかしくないかも。

 次回は捜査一課に新メンバー加入とこれまた波乱の展開です。タイトルからすると単発ゲストっぽい感じもありますが果たして……?


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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