相棒 Season 13 第2話「14歳」

★★★☆☆
　『相棒』お馴染みの少年もの、そしてこちらもお馴染みの天下り。頭の良すぎる少年が仕掛けるゲームと逮捕された父親の不可解な証言、果てはかつてのいじめ事件となかなか詰めに詰め込んだお話でした。
　第1話が大きな話のように見えて実は取り留めもない事件だったのに対し、今回は逆に身近な事件に見せ掛けて背後にとてつもないスケールの闇が隠されているパターン。14歳の少年の心情にスポットを当てた物語としてはかなり異質な内容であり、龍臣くんひとりに背負合わせるには少し話が大きすぎたかな、と思わないこともありません。

　米沢さんが述べていたように、3年目に入りすっかり右京さんの片腕として単独での裏付け捜査もこなすところにカイトくんの成長が見てとれます。カイトくんは初期からわりと右京さんと別行動していることが多く、名実ともに唯一無二の相棒として右京さんと肩を並べ立つ薫ちゃん、一緒に行動しつつも時には衝突や挑戦も辞さない神戸くん、右京さんとは別途に足で稼いだ情報を後から照らし合わせて結論に持っていくカイトくん、と歴代相棒それぞれで微妙に役割が違ってきているのが面白いです。