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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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ウルトラマンギンガS 第6話「忘れ去られた過去」


 新たなキーパーソンと思しきビクトリアンの美人さん、ヒヨリが登場。過去に地底を追放され、異次元へと移住した一族の生き残りだそうで、エクセラーに唆されて敵陣営としてゴモラにライブします。
 過去に何らかの諍いがあり、その事実を封印していまの種族がある――という構図はノンマルトを髣髴とさせますが、今回の話だけでは何故ヒヨリたちが決別せざるを得なかったのか、どんな事件があったのかがいまいちはっきりしないままなのでもやもやします。ヒヨリもショウと同じく選ばれし者であった事実を考えると、恐らくはビクトリーが初めて地球を訪れたときの話ではないかと思うのですが、その辺りが描かれるのは今後ということになるのでしょうか。というか、これで以後触れられなかったとしたらさすがにシリーズ構成を疑います。
 今回でヒカルが初めてキサラ女王と面会したわけですけれども、女王は女王でなんとなく隠し事をしていそうなのが『スイートプリキュア♪』のアフロディテ様ちっくですね。怪しさ全開です。

 一方で今回が初「ウルトラマン」となる田口監督のセンスが爆発したともいえる特撮パートは大迫力! ゴルザ戦での回り込むようなアングルや『ウルトラゾーン』でも魅せた抜群の巨大感演出、そしてそして!誰もがド肝を抜かれたであろうクライマックスでのゴルザとビクトリーの激突からの周囲の屋根瓦や自動車が爆風で吹き飛ぶケレン味溢れる絵面! リュウさんには申し訳ないけれど、これは凄まじくカッコ良い。これぞ新世紀特撮。このシーンだけでも10回は巻き戻して見てしまいました。
 ゴモラも久々のヒール役かと思いきや途中でベビーフェイスに転向するあたり、近年の立ち位置を如実に表しているようで、もはやゴモラを敵怪獣として出すのは難しいなと感じさせました。古代怪獣同士のマッチングや尻尾が千切れるお馴染みの展開もファンならにやりとするはずで、芸コマです。

 それだけにやはり重ね重ね惜しまれるのがドラマ部分。『ギンガS』は『ギンガ』よりも確実に面白いけれど、『ギンガ』の方が『ギンガS』よりも好きだったというのが正直な感想で、アクションや特撮を見せたいばかりで「溜め」にあたる心情描写、説明描写がおざなりなのでイマイチ乗り切れない。
 圧倒的バトルで魅せた第1話に続く第2話で一度立ち止まって、友也あたりにUPGの説明やSDをめぐる状況等をさせてあげた方がより世界観に入りやすかったかもしれません。画が良いからこそ、脚本の粗さも目立ちます。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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