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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『シャーク・ナイト』

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★★★☆☆
夏になるとリッチな若者たちがバカンスに訪れる、この世の楽園にやってきた大学生サラと、6人の仲間たち。しかし、地元に取り残された男たちは、邪悪な欲望と共に、健康な肉体を持った餌食を待っていた。 本来存在しないはずの湖に解き放たれた大小様々なサメ。 屈強なアメフト奨学生マリクの腕が食いちぎられ、激しく動揺するサラたちの前に、地元のダイバー、デニスと、その仲間レッドが、救助に現れる。しかし、それは彼らが仕掛けた残酷なショーの始まりだった……。 (2011年 アメリカ)


地上波で放送があったので録画視聴。
 『午後のロードショー』七月の火曜日はサメ映画!ということで、今月はサメ系モンパニが超充実。バカンスで友人の別荘に訪れていた大学生のグループが孤立した湖で多種多様なサメたちに襲われるモンスター・パニックです。
 『ジョーズ』以来、B級サメ映画のジャケットといえばとりあえず巨大なサメが大口を開けていればオーケー的な風潮がある中で、真っ白な背景に絶叫するヒロインと血飛沫を散らし、1ミリたりともサメの姿を写さないのは相当異質。それだけでも既に、何か違うことをやってくれそうな予感がしてきます。
 実際、舞台をありきたりなビーチなどではなく水草や藻の繁栄する湖にしたことで、数多あるサメ映画とはひと味違った印象を残すことに成功しているといえるでしょう。

 本作に登場するサメたちはある目的のため意図して放流されたものであり、それによって汽水湖に複数種のサメたちが同時多発的に大量発生する不自然さに理由付けを与えている点も頑張りポイントではありますが、リスクとコストパフォーマンスを勘案すると合理的かどうかは疑わしく、黒幕側の動機の弱さも同時に目立ってしまうのはやはりこのレベルでの限界か。ヒロインの過去の事件にしても、結局その本意がどこにあったのかいまいちはっきり語られず、微妙なすっきりしなさが残ります。
 ウリのひとつでもある“46種類ものサメ”が台詞上での話で終わり、本当に姿を見せるのはイタチとホオジロ、シュモク、ダルマザメ程度。それぞれの襲撃方法に大した違いを見せられていなかったのも勿体ない。
 既存の作品との差別化を狙った心意気は買うものの、材料に対して調理の仕方が極めて粗雑。悪くはないけれど結局は有象無象の中のひとつに収まってしまいました。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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