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映画『イウォーク・アドベンチャー』

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ジョージ・ルーカス

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★★☆☆☆
エンドア星に地球の宇宙船が不時着した。この星の住人イウォークのディージは行方不明になった2人の息子を探しに行った帰り、宇宙船を発見。なかに隠れていた4歳のシンデル、14歳のメイスを見つけて家へ連れ帰つた。シンデルは両親に会いたいと兄に訴えた。2人は森に出かけ、怪獣ボラに襲われた。イウォークに倒されたボラは、兄妹の父ジェレミットの生命モニターを持っていた。ディージは村の長老で超能力を持つログレイに頼んで、2人の両親の行方を占ってもらうと、巨大怪獣ゴラックスにとらえられていることが分る。ゴラックスから助かったものは誰もいないという。メイスとシンデルの熱意に打たれて、ディージはキャラヴァンを組んで救出行に出かけることにした。 (1984年 アメリカ)


「イウォーク・アドベンチャー」第1作。
 『スター・ウォーズ エピソード6』で登場するエンドアのイウォークたちにスポットを当てたスピンオフ映画。イウォークが登場すること以外、本家「SW」との関連は極めて薄いですが、旧“レジェンズ”タイムラインでは『EP6』の一年前の出来事と設定され、紛れもなく正史のひとつとしてカウントされていた作品です。「イウォーク・アドベンチャー」はこの後に実写映画がさらに1本、アニメシリーズの『イウォーク物語』も存在し、ルーカス御大がこのぬいぐるみたちをいかに気に入っていたかが窺えます。
 ストーリーは単純明快で、家族旅行中にエンドアに不時着した一家のうち両親だけが行方知れずとなり、残された兄妹はそこで出逢ったイウォークたちと共に、凶悪な怪獣から父と母を取り戻す旅に出るというもの。ことの重大さのわりには全体に牧歌的でのほほんとした空気が流れ、あまり深刻さは感じさせず、大人の目線で鑑賞するにはちょっとばかしキツい低年齢向けのファミリー映画といえるでしょう。

 おまけに主人公のぼうやがなかなかに傲慢で、ウィケットを始めとしたイウォークの仲間たちに助けて貰っている癖にとにかく態度がデカい。お話が進むにつれて段々と心を開いていくのですが、あまりにも立場を弁えない身勝手さにもうどうにでもしろ!と突き放したくなります。
 終盤のゴラックスとの闘いではのほほんとした空気が一転、まさかの人死にが出たりと意外とヘビーな方向性にいったのには驚きました。まあ映像がチャチなので、緊迫感やら切迫した空気やらは間違っても感じられないのですけれど。
 そんなわけで、あくまでも「SW」が大好きで全作品を網羅しておきたいというコアなファンでなければ、通常はスルー推奨のコレクターズアイテム的な一作です。
 ルーカス・フィルムがディズニーの傘下に入り、新たに『EP7』が作られるにあたって過去35年間のスピンオフ作品はチャラにされることが発表されましたが、『ホリデー・スペシャル』や『ドロイドの大冒険』、『スター・ツアーズ』など、このあたりの映像群が今後どう扱われるのかは気になるところです。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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