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映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

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★★★★☆
70年の眠りから覚め、スーパーヒーローのチーム・アベンジャーズの一員としての死闘を繰り広げた後、キャプテン・アメリカは防衛システムの構築を目指す国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.、通称シールドで活動していた。しかし一緒に戦ってきたシールドの仲間がキャプテン・アメリカやニック・フューリー、ブラック・ウィドウを突如襲撃。シールドの包囲網をかいくぐり逃げるキャプテン・アメリカたちを、ウィンター・ソルジャーが追い詰める。この背景には、恐るべき陰謀が隠されていた……。 (2014年 アメリカ)


「キャプテン・アメリカ」第2作。
 実は観に行ったのに感想を書いていなかった映画その3。『アベンジャーズ』事件以後の世界を描いた『アイアンマン3』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に続く「マーベル・シネマティック・ユニバース」フェーズ2の3本目に当たる作品です。
 前作は副題が「ザ・ファースト・アベンジャー」であったこと、その結末が『アベンジャーズ』に直結していることもあり、何かと『アベンジャーズ』のための映画であった感が強く、果たしてキャップ単体でどこまで『アベンジャーズ1.5』にならずに物語を作れるのか不安でありましたが、終わってみれば「マーベル・シネマティック・ユニバース」の設定に大きな影響を与える事件がありつつも、他の何ものでもなく「キャプテン・アメリカ」の世界観を継いだ正統続編となっていました。

 氷の中に閉じ込められ、友人も恋人もいない時代にひとり蘇り浦島太郎状態のキャップが抱える孤独、そこから始まる新たな闘い、新たな仲間――。戦時中と現代、前作との間に作中時間で大きな開きがあり、まったく異なる時代背景の下でストーリーを紡がなければならなかったにも関わらず、敢えてその浦島状態を真正面から受け止めた作劇にしているが素晴らしい。キャップだけでなく、スタッフまでもが空白の70年に真摯に向き合っているところに作品に対する意気込みを感じます。
 シールドの内紛というサスペンスフルな陰謀劇から始まり、物量で押せ押せな大迫力の映像の数々、トレードマークである盾を活用しまくったアクション、運命の悪戯によるバッキーとの再会と友情の行方……とにかく見所目白押し。前作は面白かったのにどうにも地味さが拭えませんでしたが、今作はどこを切ってもハリウッド超大作の名に恥じない最高のエンタメ映画に仕上がっています。
 ぶっちゃけ『アベンジャーズ2』はどうでも良いから、早く『キャップ3』を観せてくれ!と言いたくなった人も少なくないでしょう。それほどまでに面白い。
 クライマックスでかつてのコスチュームを身に纏う流れには有無を言わさず滾りましたね。

 ヒロインを務めるブラック・ウィドウも強さと弱さが同居する危うさがなんとも魅力的で、『アベンジャーズ』の頃から髪型が変わってぐっと可愛くなっています。 私は常々、ヒロインの定義とはただ守られるだけの女の子ではなく、絶体絶命の窮地において主人公を引っ張り上げる存在のことだと思っているので、そうした面でも本作のブラック・ウィドウは紛れもなくメインヒロインに相応しい活躍っぷりです。
 このままキャップとくっついちゃっても全然構わないのよ?

 強いて不満を述べるなら、結局は力のあるものが正義というアメリカ思考が垣間見えるエンディングと、普通の元軍人がいきなり超兵器を背負ってアベンジャーズメンバーばりの戦闘を見せることくらいのもので、それにしたってこの面白さの前には大した瑕疵にもなりません。とにかく観るべし。オススメです。
――といっても、公開はもう終わっているのでソフト化された折には是非に、ということで。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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