2009.10/22 [Thu]
相棒 Season 8 第2話「さよなら、バードランド」
★★★☆☆
知ってたよ、おまえがずっと読んでいてくれたこと――。
大学時代のジャズ仲間との同窓会旅行のため宿泊予定だった青柳が旅館に着くと殺人事件と遭遇。被害者は某商社専務・広田。音楽関連への出資を打ち切り、青柳が発行していたジャズ専門誌も廃刊に追い込もうとしていた男。殺害動機がある青柳は容疑者として浮上するが、犯行があったころ青柳は別の場所にいるところを右京と尊に目撃されていた。青柳のアリバイは完璧だが、先に旅館にいたジャズ仲間の黒木、宇野、渡辺の誰かが手を下していたら……。学生時代の4人の仲間の微妙な関係を暴いていく右京と尊。その果てに現れた真実とは?
容疑者候補の青柳さんは『オールライダーVS大ショッカー』で月影ノブヒコ=シャドームーンを演じた大浦龍宇一さん。前回に続き今回も平成ライダー関係者がゲスト出演です。
それはともかく。ちょっとツメが甘かったかなぁ、今回。
(というわけで、以下ネタバレ)
ストーリーは、交換殺人かと思いきや共犯と思われた人間が殺されてしまうという展開。鈴虫の件は見ていて「アレ?」と思ったので、早い段階で青柳さんと黒木さんのふたりが関与していることには気付きましたが、よもや交換殺人――しかも片方が殺人放棄という禁じ手を使ってくるとは思いもよりませんでした。まあ結局は交換予定のターゲットではなく共犯者を殺してしまうので完全な殺人放棄というわけではないのですが。
しかし、あの方法で第二の殺人が成功する確率がどれほどのものかって話ですよ。『未必の故意』に近い。今回はたまたま上手くいっただけで、むしろあれじゃあ死なない可能性の方が高い。そんなリスクの高い賭けをしている割りに、計画自体が杜撰というか。あの状況ではターゲットがまだ生きていることも充分に考えられるわけで、被害者の死亡確認のために友人を伴って(しかも現状確認は仲間に任せるという暴挙!)現場を訪れるのはどう考えても危険行為。死んでなかったら犯人はどうするつもりだったんだろう?
加えて指摘するなら、皮手袋をしっぱなしというのもどうも間の抜けた犯人です。
あと、少し話の本筋からはズレてしまいますが、黒木の奥さんがどこまで夫を愛していたのか、本当に幸せだったのか(あくまでも当人の見地で)、という点が明確に描かれていなかったのも残念。でもそこはわざとぼかしたのかな?サークルメンバーが実情を知ろうとしなかったのと同じように、敢えて隠すことであくまでも視聴者を彼らと同じ状況に立たせた、と。
逆に上手かったのは手紙のミスリード。黒木が女性関係に派手だったという情報が挙がっているので、あからさまに不自然な“連絡不要”の一文は、実は不倫を奥さんに隠すためのもの=黒木自身による文章ともとれるようになっているんですよね。劇中ではそこまで言及されていませんが。
ラストは良かったです。
悪態をついていたような様子だった宇野も実は青柳さんを影ながら応援していて、たとえ殺人を犯したとしてもその友情は変わらない、という。いや、断ち切れない絆――というべきなのかもしれませんね。
しかし右京&神戸くんのコンビはお泊り多いね。3回中3回じゃん。
知ってたよ、おまえがずっと読んでいてくれたこと――。
大学時代のジャズ仲間との同窓会旅行のため宿泊予定だった青柳が旅館に着くと殺人事件と遭遇。被害者は某商社専務・広田。音楽関連への出資を打ち切り、青柳が発行していたジャズ専門誌も廃刊に追い込もうとしていた男。殺害動機がある青柳は容疑者として浮上するが、犯行があったころ青柳は別の場所にいるところを右京と尊に目撃されていた。青柳のアリバイは完璧だが、先に旅館にいたジャズ仲間の黒木、宇野、渡辺の誰かが手を下していたら……。学生時代の4人の仲間の微妙な関係を暴いていく右京と尊。その果てに現れた真実とは?
容疑者候補の青柳さんは『オールライダーVS大ショッカー』で月影ノブヒコ=シャドームーンを演じた大浦龍宇一さん。前回に続き今回も平成ライダー関係者がゲスト出演です。
それはともかく。ちょっとツメが甘かったかなぁ、今回。
(というわけで、以下ネタバレ)
ストーリーは、交換殺人かと思いきや共犯と思われた人間が殺されてしまうという展開。鈴虫の件は見ていて「アレ?」と思ったので、早い段階で青柳さんと黒木さんのふたりが関与していることには気付きましたが、よもや交換殺人――しかも片方が殺人放棄という禁じ手を使ってくるとは思いもよりませんでした。まあ結局は交換予定のターゲットではなく共犯者を殺してしまうので完全な殺人放棄というわけではないのですが。
しかし、あの方法で第二の殺人が成功する確率がどれほどのものかって話ですよ。『未必の故意』に近い。今回はたまたま上手くいっただけで、むしろあれじゃあ死なない可能性の方が高い。そんなリスクの高い賭けをしている割りに、計画自体が杜撰というか。あの状況ではターゲットがまだ生きていることも充分に考えられるわけで、被害者の死亡確認のために友人を伴って(しかも現状確認は仲間に任せるという暴挙!)現場を訪れるのはどう考えても危険行為。死んでなかったら犯人はどうするつもりだったんだろう?
加えて指摘するなら、皮手袋をしっぱなしというのもどうも間の抜けた犯人です。
あと、少し話の本筋からはズレてしまいますが、黒木の奥さんがどこまで夫を愛していたのか、本当に幸せだったのか(あくまでも当人の見地で)、という点が明確に描かれていなかったのも残念。でもそこはわざとぼかしたのかな?サークルメンバーが実情を知ろうとしなかったのと同じように、敢えて隠すことであくまでも視聴者を彼らと同じ状況に立たせた、と。
逆に上手かったのは手紙のミスリード。黒木が女性関係に派手だったという情報が挙がっているので、あからさまに不自然な“連絡不要”の一文は、実は不倫を奥さんに隠すためのもの=黒木自身による文章ともとれるようになっているんですよね。劇中ではそこまで言及されていませんが。
ラストは良かったです。
悪態をついていたような様子だった宇野も実は青柳さんを影ながら応援していて、たとえ殺人を犯したとしてもその友情は変わらない、という。いや、断ち切れない絆――というべきなのかもしれませんね。
しかし右京&神戸くんのコンビはお泊り多いね。3回中3回じゃん。
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