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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『ウルヴァリン:SAMURAI』

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★★★☆☆
カナダで隠遁生活を送っていたウルヴァリンは、かつて命を救った旧友である大物実業家の矢志田に請われて日本を訪れる。しかし、東京での再会後まもなく、病魔に冒された矢志田は死亡してしまう。その葬儀に参列したウルヴァリンは、謎の組織に襲われた矢志田の美しい孫娘マリコを救い、逃避行のさなかに恋に落ちる。しかし、何者かの罠により治癒能力を失ったウルヴァリンは、心身に凄まじいダメージを負い、初めて"限りある命"と"死"を意識することになる。そして、拉致されたマリコの救出に向かった満身創痍のウルヴァリンを待ち受けていた運命とは!? (2013年 アメリカ・オーストラリア)


「X-MEN」第6作。
 正編の三部作から前日譚である『X-MEN:ZERO』『ファースト・ジェネレーション』を挟んで6作目、ウルヴァリン単独主演としては2本目の「X-MEN」です。
 物語は『ファイナル ディシジョン』の後日談、ジーンを喪った失意からX-MENを離れ、ひとり山中で隠遁生活を送るウルヴァリンの元にかつての知人が使者を寄越し、最期の挨拶を取り交わすために日本を訪れるところから始まります。ハリウッド映画に限らず、外国で作られた作品の日本像はどこかズレているものが多いですが、本作もその類に漏れず、毎度お馴染みヤクザ、ハラキリ、サムライ、ショーグン、ニンジャその他のトンデモクールジャパンテイストに溢れており、ヒロインのマリコが喋る日本語もどこかぎこちない。さすがにこれはないだろ!と言わずにはいられないシチュエーションの数々に、いち日本人の立場からすると笑いよりも気恥ずかしさの方が先行してしまいます。
 このなんちゃって感満載のテイストによる違和感が何を置いても上にきてしまうぶん、日本での評価が振わなかったのも致し方なしでしょう。

 映像やバトルはさすがの迫力です。ウルヴァリンと鎧を着込んだ敵とのバトルは、いかにもこれがやりたかったんだろうなと思わせる演出で、刀と爪とが鍔迫り合って画的にもすこぶる相性が良い。さながら擬似時代劇のような異種格闘技的チャンバラシーンに仕上がっています。
 ただ映像を観ていていまいちわからなかったのが、驚異的なまでの治癒能力が消失し、傷が癒えない状態に陥ったウルヴァリンの手からアダマンチウムの爪を飛び出させても大丈夫なのか?という点。アレは皮膚を突き破ってもすぐに治癒するウルヴァリンだからこそ可能な芸当だと思っていたのですが、劇中では特に出血する様子も痛がる素振りもなく、どういう扱いになっているのかがよくわかりませんでした。
 まあ、このあたり細かい部分への描写の足りなさも「X-MEN」シリーズのお家芸だったりするわけですけれど。

 ラストには次作へのブリッジも用意され、正編三部作と過去編で最新作の『フューチャー&パスト』を繋ぐ役割も果たしています。『ファースト・ジェネレーション』が傑作でしたからね、これは劇場に足を運ばなければ。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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