2014.03/17 [Mon]
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』
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★★☆☆☆
久しぶりに集まった礼堂ヒカルと降星町の仲間たちは、ウルトライブを疑似体験できるプログラムの中で、様々な怪獣にライブして楽しんでいた。そんな中、プログラム内に悪のウルトラ戦士たちが現れる。彼らに負けるとヒカルたちの意識は消滅、やがて死を迎えることになるという……。 (2014年 日本)
劇場版「ウルトラマンギンガ」第2作。
昨年『新ウルトラマン列伝』内にて、分割1クール放送された『ウルトラマンギンガ』のイベント上映第2弾。本編中の一本でもあった前作とは異なって、今回は完全な番外編で後日談。先日、同じく『列伝』内にて放映された「残された仲間」よりもさらに物語性は低く、さしずめ『ウルトラ怪獣大百科』in劇場版。ヒカルを始めとしたみんなが室内で怪獣シュミレートをして遊ぶ、ただそれだけの映画です。
マグマ星人やゼットンといった例外はあるにしろ、最終回でギンガと共に地球を去ったスパークドールズたちがなぜ再び姿を現したのかには初代『ウルトラマン』を髣髴とさせる理由付けが為され、その他、友也の描き起こしたスケッチの中に『80』のザッカルがいたり、「赤くないのにどうしてレッドキング?」からのパワードレッドキングの紹介や、「ウルトラマンセブン? ウルトラセブン?」といった小ネタがかなり充実しています。
そうした細かいネタにくすぐられ、決して飽きることはありません。けれど、ストーリーらしいストーリーがなくひたすら怪獣の説明が垂れ流されるだけなため、盛り上がることなく始終平坦で起伏や緩急が絶無であること。相変わらずクセのある原口演出で乗り切れない人は乗り切れないこと。カオスロイドとのバトルも“見せたい画”ありきで格闘戦としての必然性の上には成り立っていないこと。バルタンの腕からはポンポン爆発、ミラクル星人は昔のスーツ使ってるぜ~!とドヤ顔で言いたげないかにもアピールに辟易させられること etc……。
観客の求めているものと監督の撮りたいものが完全に乖離してしまい、しかもその事実に監督自身が気付かないまま完結している。これはダメでしょう。どうして誰も止めなかったの?
この内容であれば『列伝』内の特別総集編に掛ければ済む話で、わざわざ劇場でやる意義が感じられない。別段、映画らしい映画をやれとは言っていないのです。せめてもう少し内容のあるものを作ってよ、という話です。
告知のあった『ギンガ』二期には大いに期待を寄せています。本編感想でも述べたように原口監督には金輪際メガホンを取らせないでほしい。脚本家ももう少し仕事しろ。
美鈴が無性にレッドキングに愛着を持っているのと、ヤメタランスやスノーゴン、アクマニヤ星人みたいなちょっと珍しい怪獣たちを復活させたくらいしか褒められるポイントないじゃん、今回。
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