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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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ウルトラマンギンガ 第12話「残された仲間」


 きたきたきたー!
 昨年12月に完結した『ウルトラマンギンガ』が3月の「劇場スペシャル2」公開に併せて、番外編として帰ってきました。本編終了後、宇宙へと旅立ったギンガとスパークドールズたち、海外へと渡ったヒカルとの別れを経て、健太と千草は何を思うのか。後日談の番外編ではありつつも、主人公以外の誰でも怪獣やウルトラマンにライブできるSDシステムを最大限に活用し、紛れもなく『ギンガ』の一編と呼べるエピソードに仕上がっていました。

 今回の敵役は「僕、暴君!」でお馴染みのマグマ星人。闇の支配者に召喚され、人一倍やる気を見せて張り切るも、バルキーやイカルス、ナックル星人グレイにその役目を奪われ、万年パシりの買い出し要員にされていた可哀想なエージェントです。いつの間にやらボスは倒され、置いてきぼりになり、首から掛けたガマ口に残されたお金も少なく、バイト探しも儘ならず。寒空の下、たき火で暖を取りながら野良猫に話し掛けるマグマ星人の姿は何とも哀愁を誘います。
 このシュールな光景は既に『ギンガ』というより『ウルトラゾーン』。中の人が、ニコ動にて不定期放送される『ウルトラマンナイスの部屋』でもマグマ星人を演じている外島くんなので、不思議なほど違和感なく見られます。見慣れたアノ人がそのまんまドラマに登場している楽屋落ち的な愉しさもありますね。

 健太と千草のコンビも良い感じ。ギンガとの冒険を乗り越えて少し成長した姿は勿論のこと、時間と演出の問題で細かな部分が描き切れなかった彼ら自身の掘り下げにもなっていて、本編を補完してくれているのも大きいです。街中でのロケも舞台である降星町のイメージをより明確化するのに寄与しており、後半での「この街を守りたい」という流れにも自然さが生まれています。
 高校生ならではのノリでコメディちっくに展開されるマグマとの追跡劇も微笑ましい。

 クライマックスでのバトルは月面の描写がいま一歩でセット感丸出しの『ゼロファイト』二部の轍、『アンドロメロス』臭が隠し切れていなのが残念ではあるものの、こと格闘演出に関してはアベ監督回に次ぐ出来の良さ。よく動き、キメもカッコ良い。マグマ星人とゼットンのタッグにティガと初代マンにライブして善戦する健太と千草、そこから一転してピンチに陥り、ギンガのテーマと共に助っ人参戦!までの攻守の入れ替わり、テンポの良さも特筆もの。
 今回のお話はいつものスタッフでなく『新列伝』クルーによる制作とのことですが、だからこそ本家に負けないものを作ってやろう!という意気込みがびしばしと伝わってきました。いつも同じメンツ、ノウハウを持った人々に任せるには楽だし安心である反面、業界そのものが内向き、内向きになってしまい、大局的にはジャンルの衰退に繋がりますからね。こうしたチャレンジ精神溢れるまだ見ぬスタッフに作らせてみるのも、実は結構大切なことなんじゃないかと思います。

 と、まあシリアスはありつつも始終コメディ調で進行した本番外編。ギンガが戻ってきた理由が、まさかの残されたSD=マグマ星人とゼットンの回収だったとは。
 ようやく仲間の元に帰れるとわかって感激するマグマ星人の「あざーっす、ギンガ先生!」からの「ひゃっほううう!」とゼットンの地味に嬉しそうな鳴き声にすべて持っていかれました。何このふたり、かわいい。
 マグマ星人が報われて本当に良かった。思わずマグマ星人に感情移入してしまう良い番外編でした。願わくは、またこのような形でギンガ先生の活躍を見たいものです。
 頼みますよ、『新列伝』スタッフの皆さん!!


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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