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ジュード・ワトソン『スター・ウォーズ ジェダイ・クエスト(10) 最後の対決』

[ジェダイ・クエスト-10] 最後の対決 (LUCAS BOOKS)[ジェダイ・クエスト-10] 最後の対決 (LUCAS BOOKS)
ジュード・ワトソン 西村和子

オークラ出版 2008-10-24
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★★★☆☆
だれが最初に騎士になるか、おまえがそれにこだわればこだわるほど、
評議会の決定の正当性を裏づけることになる

元老院襲撃事件によって、ジェダイ評議会はグランタ・オメガを最重要問題と決定し、オメガ追跡のためのジェダイ連合チームを惑星コリバンへと派遣することにした。数千年の昔、シスの本拠地であったその星には古代シス卿たちの眠る墓があり、いまだにフォースの暗黒面の力が残る危険な場所である。いやがうえにも緊張感が高まる中、評議会はもうひとつの決定事項を発表した。それは、アプレンティスの騎士昇格選考を現行よりも早めるというもので……。


「ジェダイ・クエスト」最終作。
 映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』と『エピソード2/クローンの攻撃』を橋渡しするアナキン・スカイウォーカーの修行生時代の物語もとうとう完結巻。この後、映画の中でも言及される“アンシオンの任務”こと『崩壊の序曲』を経て、時代はクローン戦争→共和国の終焉へと向かっていきます。銀河を覆う暗黒の力が次第に強まり、暴力と混沌が支配を伸ばす時代の訪れを予感させるかのように、若きパダワンたちにもまた苦く重い、決して取り返すことのできない悲劇が待っていました。

 「ラスト・オブ・ジェダイ」にて、フェラスが既にジェダイの道からドロップアウトしている事実が判明しているため、読者の立場からは如何にしてそうした結論に至ることになったのかが焦点となっていたわけですが、これが想像以上に辛かったです。
 仲間を助けようとしたダラ、同期生との間にあった壁をほんの少しだけ取り払って“友人”として接したフェラス、自分にグランタ・オメガという強敵を前に自分に何ができるのか模索したトゥルー、功を焦ったアナキン……。そのすべてが悪い方向へと転び、最悪の結末を呼び込むことになる。

 アナキンと仲間との決定的決裂で終わってしまう本作はあまりにも後味が悪く、グランタ・オメガは倒したけれど、それがいったい何になるの?と本気で問いたくなるほどに暗澹としています。10巻も続いたシリーズのフィナーレがこんなにも陰鬱としたものとは。
 仲間たちと笑い合い、ぬくぬくと過ごしていた幼年期は終わり、本物のジェダイとなることへの覚悟を実戦の中で決めさせられる展開はあまりにも救いがありません。

 しかも今巻では久々にアナキンのクソガキっぷりが全力で発揮され、フラストレーションが溜まりっぱなしです。以前、オビ=ワンに対して「自分が選ばれし者でなかったなら~」なんて宣っていた殊勝な姿はどこへやら、いざ騎士昇格試験の話が出ると誰よりも一番に選ばれないと気がすまず、挙句の果てにはフェラスが自分を出し抜こうとしているという決めつけの下、何かと言っては突っかかる。
 よくもまあ、ここまで魅力のない自己中人間を主人公に据えられたものです。ジュ-ド・ワトソンに限らず、誰が書いても最低なこのブレなさには逆に感心させられます。
 アナキンがヒロイックに描かれている作品なんてアニメの『CW』だけじゃないですか。アナキンはデイブ ・フィローニ監督にもっと感謝すべき。

 さて、次は放置したままの「ハンド・オブ・スローン」二部作『未来への展望』か、『侵略の惑星』あたりかな。ストックはたくさんあるので、ミステリの合間を縫って順々に読んでいこうと思います。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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