相棒 Season 12 第15話「見知らぬ共犯者」

★★★☆☆
　『相棒』お得意の役者もの。そして自分的にはあまりお得意でない人情ものです。
　タイトルの時点で壮大にネタを割っているので、犯人探しや真相当てをハナからスポイルしています。どちらかといえば、明らかに嘘っぽい証言をどう切り崩すのかというアリバイ崩しの色の濃い、倒叙形式に近いお話となりました。
　今回もゲスト陣は特撮俳優大盤振る舞いで『仮面ライダー剣』より仮面ライダーギャレン/橘さん役の天野浩成、直近の『ウィザード』からはミサちゃん/真由ちゃんを演じた中山絵梨奈が出演。ギャレンとメイジ、一話のうちにふたりも仮面ライダーが参戦するとは何とも豪華なキャスティングです。現場では「私もライダーに変身しました！」なんて話題でミサちゃんと橘さんが盛り上がっていたりするんでしょうか。

　鏡に映る犯人の姿が自分に見えるシーンやその悪行から一歩が踏み出せなくなり頽れる有村など、いかにも舞台演劇ちっくな演出が散見されたのも特徴的でした。これはちょっとやりすぎで、視聴者との間に「冷め」が入ってしまうと言いますか。水9の刑事ドラマで用いる手法ではなかったように感じます。