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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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ジュード・ワトソン『スター・ウォーズ ジェダイ・クエスト(9) 偽りの平和』

[ジェダイ・クエスト-9] 偽りの平和 (LUCAS BOOKS)[ジェダイ・クエスト-9] 偽りの平和 (LUCAS BOOKS)
ジュード・ワトソン 西村和子

オークラ出版 2008-08-22
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★★★☆☆
惑星ローミンから逃げたジェナ・ザン・アーバーは、ジェダイの宿敵であるグランタ・オメガと手を組んでいることがわかった。彼らを追い続けたいアナキンやオビ=ワンだったが、一部の元老院議員の間に反ジェダイの波が広がり、コルサントに呼び戻されることになった。反ジェダイ派を率いているのは、オビ=ワンの友人アストリの夫、ボッグ・ディヴィニアンだ。ボッグは惑星ローミンのもと指導者であるロイ・テーダを証人席に招き、ジェダイが政権を崩壊させたとして糾弾する。一方、パルパティーンに呼ばれたアナキンは、彼のもとで政治を学ぶように提案されるが……。


「ジェダイ・クエスト」第9作。
 前作『クーデターの真相』からの完全な続きものとなる今巻は、ザン・アーバーと共に逃亡したロイ・テーダとスラム団を追い掛けるオビ=ワン師弟&シーリ師弟の様子で幕を開けます。
 手掛かりを掴んでは逃げられ、行方をくらますオメガらの探索にシーリもオビ=ワンも疲弊する横で、アナキンとフェラスの間に友情とはいかないまでも、小さな連帯感が芽生えてきたのは良い兆候。アナキンもアナキンだけど、フェラスも大概カタブツですからねえ。もう少し自分を抑えて柔軟になることを覚えれば、もっと楽になれると思うのですが、何年も掛かってようやくここまで歩み寄った程度という。

 一方のコルサントではオビ=ワンの仇敵であるサノ・ソウロの陰謀によって反ジェダイ運動が急速に高まり、ジェダイ評議会もこれに対処せざるを得ない状況に追い込まれます。オビ=ワンとオーガナ議員が堅い結束で結ばれることになるキッカケは『クローン・ウォーズ』の小説シリーズである『The Clone Wars:Wild Space』なのでまだ少し先の話になるのですが、この時点で既にベイル・オーガナが高潔な人物として描かれているのが印象的です。
 ここぞとばかりにパルパティーンがアナキンを誘惑し始めるのは悪役感たっぷりですね。「正しいか正しくないかではなく、いかにして自分の思うように条件を呑ませるかが重要である」「私の傍で学べばマスターに知らないことを教えてやることもできるぞ」と、もはやダークサイドの気配を隠す気ゼロで甘言を弄してくるのに対し、何の疑いもなくノせられるアナキンのダメダメさも腹立たしい。
 いや、実にアナキンらしいっちゃらしいのですけれど、『CW』のデキるアナキンを見馴れているとなぁ……。

 今回はオビ=ワン巻といっても良いほどにタイロとアストリ、ふたりの友人との関係がクローズアップされています。幼い頃からの知り合いであり、最上の親愛の挨拶を交わす仲でもある最良の仲間たち。しかし、時の流れはいつまでも昔と同じ無邪気なままの間柄でいることを許さず、残酷にもその仲は裂かれることになってしまう。
 結論からいえばアストリもタイロもオビ=ワンと決裂したわけではないものの、本巻でオビ=ワンを待ち受ける運命はあまりにも重く、苦しいものです。この内容でジュニアノベルというのだからびっくりします。ジュード・ワトソンの「SW」は精神的にかなりキツいです。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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