2013.12/31 [Tue]
2013年読了本 年間ベスト10
2013年最後の更新です。
今年はとにかく本を読まなかった&更新をサボりにサボったのが反省点でして
下半期は映画を観ても感想を書かず、本を読んでもレビューせず。
現状で書籍に関しては6作ぶんの未レビュー作品が残っている体たらく。
挙句の果てには、12月初旬に出た『本ミス』を未だに読み終えていないという……。
仮にもミステリ系の書評ブログとして、これで良いのかと。
なんというか、元々が私自身それほどアクティブな性格でもないですし
ごくごく個人的な趣味の話題を書き散らしていることもあって、
この文章が本当に誰かの役に立っているんだろうか?なんてふと考えることもありまして。
ブログも開設4年目にして更新のモチベーションが維持できない時があるんですよね。
いや、年末に後ろ暗い話題を垂れ流して申し訳ないです。
来年は5周年の節目の年でもありますし、気合を入れて取り組みます。
とりあえずは元日から映画の日を利用して『ゼロ・グラビティ』を観てきます!!
アクティブさを出す方向性がおかしいというツッコミはナシの方向で。
それでは、今年読んだ小説のベスト10の発表です。
第10位 森川智喜『一つ屋根の下の探偵たち』
インパクト絶大の密室ミステリ。
密室が密室になっていない状況を、逆に主たる謎にしてしまう逆転的発想が面白い。
第9位 森川智喜『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』
正直、クソだった森川智喜がまさかの大化けした一作。
これと10位の『一つ屋根の下~』の2作で私の中の森川株は急上昇。
いま最も新作が楽しみなミステリ作家のひとりにまでなりました。
第8位 青崎有吾『水族館の殺人』
こちらもデビュー作にいまいち惹かれなかった作家さんでした。
が、舞台を変えたことで小説に広がりが生まれ、キャラものとしても段々とこなれてきています。
何よりも圧倒的なまでのロジックに痺れます。
第7位 法月綸太郎『犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題』
とてもバラエティに富んだ本格短編集。
基礎を重視しない読書をする自分にとって
大御所作家は既刊の量も多くてなかなか入り辛いものがあったのですが
いざ読み始めてみると、いままで読んでこなかったのが勿体ないくらいに面白いですね。
第6位 石崎幸二『復讐者の棺』
本格ミステリの伝統的ガジェットと最新の科学捜査技術が見事にミックスされた一作。
ここ5年以内で読むべきミステリを選んでほしいと言われたら、まず間違いなく私はこれを挙げます。
第5位 赤月黎『魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ』
今年度のダークホース。
ブクログの登録数やらを見るに決して売れているふうではないけれど、これはもっと読まれるべき。
ラノベミステリかくあるべし。ライトノベル作品だって立派に本格の土俵で戦えます。
第4位 初野晴『カマラとアマラの丘』
ミステリ的技巧もさることながら、それ以上に物語として読ませます。
現代ファンタジーとマイノリティという初野晴らしさが存分に詰まった連作集です。
第3位 霧舎巧『名探偵はどこにいる』
伏線回収をしないでほしいミステリNo.1。
伏線が拾われる度に胸が締め付けられ、読み進めるのが辛くなる。
ミステリ小説における謎解き要素とストーリー、双方の関係性と在り方を考えさせる小説です。
第2位 天祢涼『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』
名探偵による劇場型の推理パートがカッコ良すぎる。
来年は美夜シリーズをお休みする代わりに、こちらの続刊が出るようなのでいまから期待です。
第1位 高林さわ『バイリンガル』
間違いなく2013年を代表する傑作だと確信していたのに、蓋を開けてみればまさかの『本ミス』30位圏外。
自分の本格観がズレているのか、投票者の感覚がおかしいのか。
かろうじて『俺ミス』こと『本格ミステリー・ワールド』で拾われたものの、この結果には納得いかなかったですね。
ちなみに今年度(2012年11月~2013年10月)発売のミステリに限定したベスト10はこちら。
ブクログまとめを使ってランキング作成しています。
そんなわけで本年のベスト10でした。
今年はいつにも増してミステリしか読んでいなかったため、
結果的にすべての作品がミステリになってしまったのはご愛嬌。
例年ならここで「スター・ウォーズ」の一作でも入ってくるのですが……。
それではみなさん、良いお年を!
今年はとにかく本を読まなかった&更新をサボりにサボったのが反省点でして
下半期は映画を観ても感想を書かず、本を読んでもレビューせず。
現状で書籍に関しては6作ぶんの未レビュー作品が残っている体たらく。
挙句の果てには、12月初旬に出た『本ミス』を未だに読み終えていないという……。
仮にもミステリ系の書評ブログとして、これで良いのかと。
なんというか、元々が私自身それほどアクティブな性格でもないですし
ごくごく個人的な趣味の話題を書き散らしていることもあって、
この文章が本当に誰かの役に立っているんだろうか?なんてふと考えることもありまして。
ブログも開設4年目にして更新のモチベーションが維持できない時があるんですよね。
いや、年末に後ろ暗い話題を垂れ流して申し訳ないです。
来年は5周年の節目の年でもありますし、気合を入れて取り組みます。
とりあえずは元日から映画の日を利用して『ゼロ・グラビティ』を観てきます!!
アクティブさを出す方向性がおかしいというツッコミはナシの方向で。
それでは、今年読んだ小説のベスト10の発表です。
第10位 森川智喜『一つ屋根の下の探偵たち』
![]() | 一つ屋根の下の探偵たち 森川 智喜 講談社 2013-06-26 売り上げランキング : 363096 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
インパクト絶大の密室ミステリ。
密室が密室になっていない状況を、逆に主たる謎にしてしまう逆転的発想が面白い。
第9位 森川智喜『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』
![]() | スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ (講談社BOX) 森川 智喜 平沢 下戸 講談社 2013-02-02 売り上げランキング : 62364 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これと10位の『一つ屋根の下~』の2作で私の中の森川株は急上昇。
いま最も新作が楽しみなミステリ作家のひとりにまでなりました。
第8位 青崎有吾『水族館の殺人』
![]() | 水族館の殺人 青崎 有吾 東京創元社 2013-08-10 売り上げランキング : 48610 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
こちらもデビュー作にいまいち惹かれなかった作家さんでした。
が、舞台を変えたことで小説に広がりが生まれ、キャラものとしても段々とこなれてきています。
何よりも圧倒的なまでのロジックに痺れます。
第7位 法月綸太郎『犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題』
![]() | 犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス) 法月 綸太郎 光文社 2012-12-15 売り上げランキング : 39969 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
とてもバラエティに富んだ本格短編集。
基礎を重視しない読書をする自分にとって
大御所作家は既刊の量も多くてなかなか入り辛いものがあったのですが
いざ読み始めてみると、いままで読んでこなかったのが勿体ないくらいに面白いですね。
第6位 石崎幸二『復讐者の棺』
![]() | 復讐者の棺 (講談社ノベルス) 石崎 幸二 講談社 2008-08-07 売り上げランキング : 494794 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本格ミステリの伝統的ガジェットと最新の科学捜査技術が見事にミックスされた一作。
ここ5年以内で読むべきミステリを選んでほしいと言われたら、まず間違いなく私はこれを挙げます。
第5位 赤月黎『魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ』
![]() | 魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ (集英社スーパーダッシュ文庫) 赤月黎 しろくじら 集英社 2012-12-21 売り上げランキング : 685493 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今年度のダークホース。
ブクログの登録数やらを見るに決して売れているふうではないけれど、これはもっと読まれるべき。
ラノベミステリかくあるべし。ライトノベル作品だって立派に本格の土俵で戦えます。
第4位 初野晴『カマラとアマラの丘』
![]() | カマラとアマラの丘 初野 晴 講談社 2012-09-27 売り上げランキング : 426390 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ミステリ的技巧もさることながら、それ以上に物語として読ませます。
現代ファンタジーとマイノリティという初野晴らしさが存分に詰まった連作集です。
第3位 霧舎巧『名探偵はどこにいる』
![]() | 名探偵はどこにいる (講談社ノベルス) 霧舎 巧 講談社 2009-08-07 売り上げランキング : 751548 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
伏線回収をしないでほしいミステリNo.1。
伏線が拾われる度に胸が締め付けられ、読み進めるのが辛くなる。
ミステリ小説における謎解き要素とストーリー、双方の関係性と在り方を考えさせる小説です。
第2位 天祢涼『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』
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名探偵による劇場型の推理パートがカッコ良すぎる。
来年は美夜シリーズをお休みする代わりに、こちらの続刊が出るようなのでいまから期待です。
第1位 高林さわ『バイリンガル』
![]() | バイリンガル 高林 さわ 光文社 2013-05-18 売り上げランキング : 148613 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
間違いなく2013年を代表する傑作だと確信していたのに、蓋を開けてみればまさかの『本ミス』30位圏外。
自分の本格観がズレているのか、投票者の感覚がおかしいのか。
かろうじて『俺ミス』こと『本格ミステリー・ワールド』で拾われたものの、この結果には納得いかなかったですね。
ちなみに今年度(2012年11月~2013年10月)発売のミステリに限定したベスト10はこちら。
ブクログまとめを使ってランキング作成しています。
そんなわけで本年のベスト10でした。
今年はいつにも増してミステリしか読んでいなかったため、
結果的にすべての作品がミステリになってしまったのはご愛嬌。
例年ならここで「スター・ウォーズ」の一作でも入ってくるのですが……。
それではみなさん、良いお年を!
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