2013.12/13 [Fri]
相棒 Season 12 第8話「最後の淑女」
★★★☆☆☆
すっかり遅くなってすみません。先週放送ぶんの感想です。
たまにある女性ゲスト主体の話ということで物語は半倒叙形式。あとは女優の演技を見てくださいと言わんばかりの光の当て方含め(ドラマでこういう演出は萎えますし、下世話でしょう)、『相棒』というよりは岩下志麻劇場でしたね。
お金持ちの小説家と雇われ使用人、豪邸をサロンとして訪れる人々という設定はいかにもミステリ的な舞台立てであり、懐かしい気分にさせられます。「ホトトギスの罪」に秘められた意味合いも現代ミステリには少しそぐわない、前時代的な――それこそ乱歩や横溝の小説に出てきそうな雰囲気で、現代劇としてこれをやるにはやや無理があったように思います。まあ、だからこその「最後の淑女」でもあったわけですが。
Season 12 になってから続く甲斐次長の高潔さ推しも気になります。第1話での小憎らしいまでに揺るがず警察組織を信じる姿勢といい、前シーズンまでで描かれた敵としての峯秋から路線変更し、最終的には甲斐次長を完全に特命の後見人として長谷川元副総監との対決にもっていきたいのかなー、などと無駄に邪推してしまいます。何にせよ、カイトくんと甲斐パパが和解する日もそう遠くはないのかな。
オープンエンドは基本的に好きではないのですが、今回ばかりは右京さんとカイトくんの決意の行方をはっきりと示さなかったことで奥行きが生まれていました。
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