今年もランキングの季節が~私的 本ミス2014 ベスト5
どうも。中村あきと古野まほろのパクリ騒動があまり嬉しくない はろーすみすです。
『ロジック・ロック・フェスティバル』は来年度の対象作ということで後に回していたら、この騒ぎ。
まほろファンとしてはあまりことを荒立ててほしくはないし、
中村あきと星海社の今後に期待していた身としても、好ましくはないニュースだなぁと。
当人たち以上に、どうにも外野が盛り上がっているだけの気もするのですが
どちらにしても早いところ沈静化を図って貰いたいものです。
閑話休題。
今年もいよいよ12月。
ミステリ読みには毎年恒例の、お楽しみの季節がやって参りました。
発売中『ミステリマガジン』(ミステリーが読みたい!)
12/2『2014本格ミステリ・ベスト10』
12/5『週刊文春』(文春ミステリーベスト10)
12/9『このミステリーがすごい! 2014』
12/17『本格ミステリー・ワールド 2014』
今年のランキング本の発売は、ざっとこんなスケジュールとなっております。
例年に比べて少し早い気がすますねー。
今年は更新さぼり、読書さぼりが祟って注目作をあまり消化できていないのが反省点。
ここ数年に比べるとかなり読書量が少ない年となってしまいました。
一応、既読の対象作を挙げておきますと、
1.相沢沙呼『マツリカ・マハリタ』(未レビュー)
2.青崎有吾『水族館の殺人』(未レビュー)
3.青柳碧人『浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って』
4.青柳碧人『国語、数学、理科、誘拐』
5.赤月黎『魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ』
6.秋吉理香子『暗黒女子』
7.我孫子武丸『狼と兎のゲーム』
8.天祢涼『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』
9.碇卯人『杉下右京の密室』
10.石崎幸二『皇帝の新しい服』
11.市川哲也『名探偵の証明』(未レビュー)
12.太田紫織『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』
13.岡篠名桜『浪花ふらふら謎草紙』
14.岡田秀文『伊藤博文邸の怪事件』(未レビュー)
15.霞流一『落日のコンドル』
16.北山猛邦『猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条』
17.北山猛邦『人魚姫 探偵グリムの手稿』
18.北山猛邦『人外境ロマンス』
19.北山猛邦『ダンガンロンパ霧切(1)』
20.霧舎巧『一月は合格祈願×恋愛成就=日常の謎 私立霧舎学園ミステリ白書』
21.後藤リウ『聖者が殺しにやってくる』
22.小林泰三『アリス殺し』
23.梓崎優『リバーサイド・チルドレン』
24.嶋戸悠祐『セカンドタウン』
25.周木律『眼球堂の殺人 ~The Book~』
26.周木律『双孔堂の殺人 ~Double Torus~』
27.菅原和也『CUT』
28.瀬名織江『哲学探偵ベルクソンの事件簿』
29.高田崇史『毒草師 パンドラの鳥籠』
30.高林さわ『バイリンガル』
31.近本洋一『愛の徴 -天国の方角-』
32.月原渉『月光蝶 NCIS特別捜査官』
33.長沢樹『上石神井さよならレボリューション』
34.法月綸太郎『犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題』
35.法月綸太郎『ノックス・マシン』(未レビュー)
36.蓮見恭子『拝啓 17歳の私』
37.東川篤哉『謎解きはディナーのあとで3』
38.東川篤哉『ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿(1)~』
39.深水黎一郎『美人薄命』(未レビュー)
40.福田和代『碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート』
41.古野まほろ『セーラー服と黙示録』
42.古野まほろ『天帝のやどりなれ華館』
43.松本寛大『妖精の墓標』
44.円居挽『今出川ルヴォワール』
45.真梨幸子『鸚鵡楼の惨劇』
46.美輪和音『強欲な羊』
47.森川智喜『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』
48.森川智喜『踊る人形 名探偵三途川理とゴーレムのEは真実のE』
49.森川智喜『一つ屋根の下の探偵たち』
50.山田彩人『少女は黄昏に住む マコトとコトノの事件簿』
あっれー?
読んでない読んでないと思っていたのに
こうしてまとめてみると去年よりも圧倒的に冊数をこなしている不思議。
それでも心残りだったのは古野まほろ『パダム・パダム』『背徳のぐるりよざ』、歌野晶午『コモリと子守り』、麻耶雄崇『貴族探偵対女探偵』、深緑野分『オーブランの少女』、青柳碧人『ヘンたて2』、三沢陽一『致死量未満の殺人』、米倉あきら『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい』、城島大『ちっちゃいホームズといじわるなワトスン』あたりを消化できなかったことですね。
今年は特にこれぞ!といった作品があまりなかっただけに、
マイナー勢からランキング入りするだろう注目作まで、カバーしきれていなかったのが悔やまれます。
ちなみに今年度の私のベスト5としましては
1.高林さわ『バイリンガル』
2.天祢涼『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』
3.赤月黎『魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ』
4.法月綸太郎『犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題』
5.青崎有吾『水族館の殺人』
赤月黎以外はわりかし無難なチョイスといいますか、
知名度的にも充分に本ミス10位圏内が射程の作家ばかりになりましたね。
選外では『CUT』や『一つ屋根の下の探偵たち』も熱烈推薦です。
『春夏秋冬セツナ』と『CUT』はどちらもいま一歩踏み込めていれば、と思う箇所がないではないにしろ
それ以上に、首切りの論理におけるサプライズの創出がインパクト絶大でした。
未読の方がいましたら、是非どうぞ。読んで損はありません。
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