相棒 Season 12 第6話「右京の腕時計」

★★★★☆

　気がつけばあなた先週の『相棒』です。「右京のスーツ」に続く「右京の～」シリーズ第2弾！ 200話以上あるので無理な話かもですが、もうちょっとタイトルに差別化を図ってほしいですね。先週の「エントリシート」とか手抜きすぎでしょう。まあ、「殺人エントリーシート」とか「殺人腕時計」にならないだけマシですがw

　第4話と同じく今回もいわゆる職人ものではあるけれど、どちらかといえば事件の構造そのものに力が入れられているタイプだったので退屈せずに観られました。エアコンのスイッチによる薬品投下はチープっちゃチープなのですが、この手の物理トリックは嫌いじゃないです。物理トリックそのものが主体ではなく、あくまでも計画の乗っ取りがメインとなっていたのにも助けられていました。
　細かい部分では、何年も前の偽装工作の跡がいまさらになって発見されるなど些か都合の良い展開はあったものの、時間差トリックに関してきちんと伏線の提示ができていた上で、なおかつタイトルとテーマに沿った絡ませ方ができていたという点で、ミステリとしては上々だったと思います。