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積読本は積読け!!

300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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海堂尊『ナイチンゲールの沈黙(上)』

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
海堂 尊

宝島社 2008-09-03
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★★★☆☆
浜田、お前の歌は一体何なんだ?
田口・白鳥コンビの活躍再び!今度の舞台は小児科病棟。病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患児は、眼の癌――網膜芽腫の子供たち。眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを不定愁訴外来担当の田口公平に依頼し、小児愚痴外来が始まった。


田口・白鳥シリーズ第2作。
果たしてこういう形式の本に上巻だけで感想を載せるべきか甚だ疑問ですが、書いちゃいました。

 前作はドラマ版→原作の順番で読んでイマイチ楽しめなかったので、今回は10月のSPドラマの前に原作を、といことで。とりあえず上巻読了。
 文章が田口先生の一人称から三人称形式に替わりましたが、個人的にはこっちの方が好きです。どちらかといえば普段は一人称派なんですけどね。

 しかしこれ、どんなマクロス7だよ(良い意味で
 酔いどれ迦陵頻伽こと入院患者の歌手・水落冴子と看護師の浜田小夜。二人の唄う歌には特別な力がある。冴子の歌は過去の辛い記憶を鮮明に想起させ、一方の小夜の歌にも音楽から記憶を、映像として呼び起こす力があることがMRI検査で判明する。全く別の感覚であるはずの聴覚を、視覚として捉えさせることは可能なのか――?そんな疑問が提示されて上巻は終わります。
 これはもう歌エネルギーですよ。歌の力が銀河を救うんですよ。
 初代『マクロス』の歌姫リン・ミンメイの歌は、ゼントラーディにカルチャーショックを与えることで戦争を終結へと導きましたが、この『ナイチンゲール』はどちらかといえば、歌の力で奇跡を起こす『マクロス7』仕様。
 きっと入院患者の子供たちはイリーナ早川みたいに、歌を聴かされることで病状が徐々に回復していったりするんじゃないかなぁ。

 で、今回起こる事件は網膜芽腫で入院中の中学生・瑞人くんの父親殺害事件。内臓がばらばらにされて部屋の各方に備えられたりして、なんとなくゾディアック殺人@占星術殺人事件の様相を呈しています。しかしまあ、本作のメインはあくまでも歌の起こす奇跡の方にあるようで、事件は物語の中核というよりも話の流れで起きてしまった感じ。とはいえ、それに対しての文句はまったくありません。海堂さんがメディカル・エンターテイメントと銘打っている以上、主題がミステリに置かれている必要は必ずしもないわけで。こういうつくり方もシリーズの振り幅が広がって良いと思います。
 現に事件の起こらない病院パートも充分に面白いですしね。

 ただ敢えて難点を挙げるなら、キャラクターが多すぎてごっちゃになってしまうこと。
 しかも、いちいち“火喰い鳥”や“電子猟犬”、“氷姫”など通り名をつけてるあたり西尾維新っぽいというか、極めてゼロの波っぽいです。

……や、まだ上巻しか読んでないのに結構語ったな。

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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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