2013.11/02 [Sat]
古野まほろ「穴井戸栄子、本屋にゆく」
★★★☆☆
10月末に新刊『背徳のぐるりよざ』が発売したばかりの古野まほろですが、続く今月は『外田警部、カシオペアに乗る』、さらに来年1月に『セーラー服とシャーロキエンヌ 穴井戸栄子の華麗なる事件簿』/文庫版『絶海ジェイル』が連続で刊行されるということで、現在関東のごくごく一部の書店にて角川書店と光文社のコラボによる古野まほろフェアが開催中です。

フェアではまほろビギナーズに向けた作品紹介や一問一答、書き下ろしのショートショートを収めたリーフレットと『ぐるりよざ』特製ポストカードが配布される他、既刊のサイン本なども販売されるということで、ちょいと足を伸ばして入手してきました。
私の行ったお店では既にフリーペーパーはラスト3部、新宿紀伊國屋本店では既に配布終了で白黒コピー版が準備中だそうで、結構ギリギリでしたね。ついでに、まだ持っていなかった新訳『天帝のつかわせる御矢』のサイン本もゲットしてきました。文庫化の際に加筆修正は結構するようだし、なんだかんだでやっぱり全作文庫本も揃えた方が良いのかなー。
肝心のショートショートはというと、栄子さんが峰葉さんに頼まれてまほろの誕生日プレゼントのため、新宿紀伊國屋で開かれる綾辻行人と有栖川有栖のサイン会に出向くお話です。冒頭の一文で世界観の説明をさらりと入れるなど、まほろ初見者を意識した仕様が新鮮ですね。
ページにして8枚ぶんの短々編ながら、相変わらずのガンダムネタと内輪ネタが盛りだくさん。オリオン書房の店員の苗字が「オリオンさん」なのはおかしいだろ!と思わず突っ込みたくなること請け合いです。
栄子さんの大暴れと策士加減が存分に発揮されるストーリーに、ほんの少しだけ日常の謎の風味が香り、ファンには嬉しい一編でしょう。
ちなみに私も、紀伊國屋はサザンテラス派だったりします。
しかしこれ、「エントリーガイド vol.1」ということは、もしやして『外田警部、カシオペアに乗る』が発売されるタイミングで「vol.2」が頒布される疑惑?
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隙のない論理展開が楽しめます♪
ありえない設定なのに緻密な世界観がすごいね〜。
http://birthday-energy.co.jp/ってサイトは古野まほろさんのことを常人には考えつかぬほど、精巧で芸術的な、非の打ち所のない冷徹な創造力を発揮する、なんて書いてましたよ。どうなんだろ?コラムをぜひ読んでね♪
「ハレる運命2014」も配信中!!