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『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

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★★★☆☆
1942年、病弱なため兵士として不適格とされたスティーブは、軍の極秘計画“スーパーソルジャー実験”に志願する。スティーブはパワー、スピード、身長等あらゆる身体能力だけでなく、正義感溢れる魂も極限まで高められ、別人のような姿に生まれ変わったが、政府は彼を兵士として認めなかった。そして、星条旗デザインのコスチュームを着た“キャプテン・アメリカ”という名前で軍のマスコットに仕立てられ、国中の人気を集めるが、仲間である兵士たちからは相手にもされなかった。そんななか、親友が所属する部隊が全滅の危機に瀕する。無断で仲間の救出に向かった彼の前に立ちはだかったのは、ナチス化学部門ヒドラ党の支配者レッド・スカルだった。 (2011年 アメリカ)

 
 世界大戦の時代を背景に、政府の超人化計画によって強靭な肉体を手に入れた男と、秘密結社との闘いを描いたアメコミ映画。各作品のスーパーヒーローたちが世界(というかアメリカ)を守るために集結する映画、『アベンジャーズ』に向けて制作された一連の作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース フェーズ1」の最後を飾る一作です。
 星条旗のコスチュームを身に纏い、敵兵を相手に無双するヒロイックなキャプテン・アメリカのヴィジュアルは、お世辞にもカッコ良いとは言い難く、次作となる『アベンジャーズ』へのブリッジを強く意識した前日譚的色合いが濃いためにいまいちパッとしない印象の本作ですが、いざ見てみるとこれがなかなか面白い。

 そもそもキャプテン・アメリカは最初からヒーローとして認知されているわけではなく、たったひとり超人的肉体を持った人間がいたところで戦局は変わらない、ならば国債集めのための広告塔にしてしまえ、という政府の考え方はこの手の作品にしては珍しいほど現実的です。
 これまで親友以外から見向きもされてこなかったスティーブも、一躍人気者となったことで悪い気はしていない。しかし、慰問の最中で訪れた最前線にて、スティーブは自分が何も考えずただ舞い上がっていただけの道化に過ぎなかったと、非情な現実に打ちのめされます。ここでキャプテン・アメリカのコスチュームのダサさが、スティーブ自身の滑稽さをより引き立てているです。
 それと同時に、あれだけ恥ずかしいキャプテン・アメリカの姿が、終盤になるにつれてどんどん頼りがいのあるヒーローへと見えてくるから驚きです。このあたりは「平成仮面ライダー」でよくあ“動けばカッコ良い”の精神と共通していて、観客側の価値観の変化が否が応にも物語と連動してくる手法が上手いです。そりゃあ、キャプテンのファンになっちゃいますって。

 戦時中でありながらオーバーテクノロジーが跋扈するスチームパンク的な雰囲気も、アニメに親しんだ日本人の感性によく合います。何より、通常であれば敵方が手にするオーパーツの出自なんて適当にでっち上げてしまうところですが、本作においては『アベンジャーズ』プロジェクトを背景にしたことで、超絶アイテムの設定に他のマーベル映画の世界観を絡めることが可能となり、既に『マイティ・ソー』を観た人間にとっては相応の説得力を伴って補完できるつくりになっているのも注目すべき点でしょう。
 とはいえ、『アイアンマン』とのリンクが思った以上に強かったり、映画のラストが完全にクリフハンガーだったりで単体の映画として独立はしていませんが、『アベンジャーズ0.8』として、後に続く『アベンジャーズ』の前編扱いで観るには、最適な良作かもしれません。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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