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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『マンドレイク~人喰い植物のえじき~』

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★★★☆☆
大富豪ハリーに雇われた探検家の一団は、南米のジャングルへ足を踏み入れた。彼らはそこに眠る伝説の剣を見つけ出し、棺から取り出す。しかしそれは原住民の怒りを買い、命を狙われることに。そのうえ、ジャングルには何かが潜んでいたのだ…。伝説の剣により眠りについていた森の守り神マンドレイクが目を覚まし、人々を襲い始めたのだった――! (2010年 アメリカ)


 富豪の依頼で宝探しを行う主人公らが、ジャングルの奥地で人喰い植物に襲われるモンスター・パニック。何となくモンスター・パニック映画が観たくなって、衝動的に借りてきました。
 いやぁ、GEOは素晴らしい。落ちるのは早いわ、準新作でも80円だわで。100円だと選択をしくじったときに悔いが残りますが、80円ならまぁ良いかと許せてしまう。今度は『U.M.A.ハンター』をレンタルしてこようっと。
 それはさて措き。『新トレマーズ モンゴリアン・デスワームの巣窟』に続く、ライオンズゲートが贈る「UMA」シリーズ 第2弾という触れ込みの本作。登場モンスターがマンドレイクことマンドラゴラって、2作目にして早くも未確認生物から外れたラインナップになっているんですけど。

 マンドラゴラといえば根っこが人の形をした植物で、死刑台の下に咲き、希少な薬草であると同時に、引っこ抜く瞬間に上げる断末魔のような叫びを聞いた者は、その命を落とすという伝説の植物です。とはいえ、これはあくまでも伝承上の話であり、実在のマンドラゴラは当たり前のことながらそんな特殊能力は持っていないようですが。
 そもそも植物UMAというのがなかなかレアなジャンルであり、有名どころでは「スキタイの羊」あたりでしょうか。確か、その手の珍し系は『水木しげるの世界の幻獣事典』でいくつか取り上げられていたような記憶があります(水木しげるは妖怪がホームグラウンドなのですが、この本では鼻行類なんかにまで手を拡げ、どちらかといえば未確認生物事典寄りの内容となっています)

 本作に登場するマンドレイクは決してそんな伝説の存在でも、現実の植物でもありません。ただの動く木です。このあたりは単純に、「有名だし、ちょっと不思議っぽい植物の名前から取ってみた」くらいのテキトーさで付けられたっぽい匂いがぷんぷんします。というかこれ、何気に原題に忠実な日本語タイトルなんですね。こういうときこそ改善を加えれば良いのに。
 とはいえ、そんな細かな拘りを除けば、劇中のマンドレイクは動きも迫力があり、CGのクオリティも高い。調査チーム一行と原住民、それを追う富豪のハリーといった四巴で行われる攻防はなかなかにスリリングです。
 最初こそいがみ合いが見られたものの、いざモンスターや原住民に遭遇してからは主人公チームの結束も固く、絶体絶命の状況下であっても攫われた仲間、怪我した相手を絶対に見捨てない姿勢が気持ち良い。
 展開自体は定石どおりでドラマ部分に意外性があるわけでもないけれど、「主要キャラに共感できる」「彼らの生還をはらはらしながら見守りたい」という向きにはもってこいの、手堅く作られた良作です。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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