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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『劇場版 ポケットモンスター ベストウィッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ』

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田尻智

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★★★☆☆
サトシとピカチュウたちはローシャンに向かう旅の列車の中で、世界を守る聖剣士の後継者で幻のポケモンと呼ばれるケルディオが倒れているのを見つける。そこへ、最強のドラゴンポケモン、キュレムがサトシたちを襲撃。キュレムはブラックキュレムやホワイトキュレムに姿を変化させ、サトシたちはピンチを迎えるも、何とかギリギリのところで逃げることができたが……。 (2012年 日本)


劇場版「ポケットモンスター ベストウイッシュ」第2作。
 BSで放送があったものを録画視聴。「ポケモン」映画は毎年前年に公開されたものをテレビ放映を待って観ていますが、正直なところストーリー面で替わり映えのしないものが多く、脚本の粗さも手伝って近年ではまともに面白いと思える作品が滅多にできません。そんな中、この『キュレムVS聖剣士 ケルディオ』はなかなか楽しめました。
 「BW」に入って2本目となる今回の映画では、従来までの伝説のポケモンの力を利用しようとする人間とサトシたちの戦いという図式を外し、幻のポケモンであるケルディオを主役に、彼を見守るサトシ、デント、アイリスの「BW」メンバーと、聖剣士の3匹という、ちょっと変化球な人物配置となっています。

 この試みが思った以上にハマっており、マンネリの脱却は勿論ですが、ケルディオを一歩退いた立場から手助けするサトシの姿には、テレビシリーズでニャースの裏切りにあってなお、「結構楽しかった」と言える懐の深さ、「DP」にてシンジとの衝突を通して精神的にぐんと大人になった“いまのサトシらしさ”を存分に感じられます。
 アニメも15年を迎え、いくつもの旅を通してサトシも着実に成長していっている。サトシたち自身が活躍するのでなく、未熟なケルディオを導く立場に置いたことで、相対的に彼らの成長を窺い知れる作品に仕上がっているんですね。
 キュレムもこれまでさんざん使われてきたような伝説上の存在ではなく、廃工場に棲みついているという地に足の着いた設定になっているところも好みです。やはり、ポケモンは神話上の存在である前に、人と共に暮らし、関わり合う身近な生き物であってほしいですからね。

 ゲスト声優のローラは聞くに堪えないレベルのアフレコでしたが、そのローラが歌うED主題歌があまりにも素晴らしすぎるので、すべてを許せてしまいそうです。いやー、「Memories」良すぎるでしょう。
 「ポケモン」映画の主題歌ならではの壮大さと美しさ、そして涼やかさを感じさせるまさに神曲と呼ぶに相応しいクオリティです。とても、あのローラが歌っているとは信じられません。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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