2013.07/24 [Wed]
ウルトラマンギンガ 第3話「双頭の火炎獣」
『ウルトラマンギンガ ソング&ミュージック』に収録されている「ウルトラマンギンガの歌」が、改めて素晴らしすぎる。ギンガ初お披露目の予告編から掛かっていた印象的なBGM「ウルトラマンギンガのテーマ」に最近の「ウルトラシリーズ」にゆかりの人々が歌を付けた曲なのですが、これがもうイントロから鳥肌モノの恰好良さ!
大人数による畳み掛けるような疾走感といい、神々しさを感じさせるコーラスといい、こういったタイプのテーマソングはちょっとこれまでの「ウルトラマン」には見られなかったタイプですよね。宮野真守の「DREAM FIGHTER」も「ウルトラ」主題歌としては新風でしたけれど、この「ウルトラマンギンガの歌」はそのさらに先の扉を開いた名曲だと思います。
さて、本編。今回は双頭怪獣キングパンドン(SD)が登場の健太フィーチャー回――なんですが、これはやっちまったなぁ!(言わずもがな、クールポコ風に)
言葉足らずに説明不足、場面と場面の繋ぎは不自然すぎるし、かと思えば戦闘シーンで妙な間があったりして全体にちぐはぐで物語が成り立っていない。無用に顔のアップばかりを多用したり、ギャグ調のやりとりを挿んだりしているのも完全に滑っており、演出も見難いことこの上ない。まるで、放送時間内に脚本に書かれたことを収め切れなかったため、大幅に内容をカットしてしまったかのような拙い出来です。
パンドンにダークライブするユウカさんなんて、何の描写もなくいきなり出てくる唐突さです。こういった話なら、まずはユウカさんが放火する場面を描くか、それがないにしても、せめて千種や健太と出逢う場面くらいは視聴者に見せておかないと。
テーマにしても同様で、健太はたぶん美鈴のことが好きで、けれど彼女はヒカルと良い感じで、それが写真への情熱を失わせることになって。そんなとき、目の前に現れた自分の写真を求めてくれるお姉さんに、彼は目移りしてしまうわけですよ。
でも、結局のところそれは逃避でしかないので、本命である美鈴が自らの懸命な逃避行為すらも邪魔しようとすることに健太は怒りを覚える。幼馴染みとの友情と恋、嫉妬と羨望が入り混じるギスギスした感じはところどころで覗くには覗くものの、それを上手に本編の中に組み込めていない感じがしました。
パンドン戦もなー、タイトルにもってくるわりには大した戦闘もないし、炎のイメージ映像等、表現が噛み合っていない部分もあってあまり好ましくはありませんでした。
次回は千種主役回。ある意味では今週と同じテーマの作品っぽいので、素直に期待しています。勿論、何故か自我を失ってジャンキラーとして存在するジャンナインの本格参戦にも注目です。
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