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ウルトラマンギンガ 第1話「星の降る町」


 7月10日はウルトラマンの日! ――というわけで、本日から『新ウルトラマン列伝』内にて「ウルトラシリーズ」最新作『ウルトラマンギンガ』の放送が始まりました。
 今回の『ギンガ』は、1000年前にすべてのウルトラマンと怪獣たちが人形=スパークドールズにされてしまった大事件を背景に、いままでウルトラマンの降り立ったことのない世界に現れた謎の戦士・ウルトラマンギンガと、選ばれし少年・礼堂ヒカルらのひと夏の冒険を描いた青春ストーリーです。
 気心の知れた幼馴染みたち、蝉の声と緑溢れる田舎町、導かれるように神社に祀られた力を手にする主人公、そして暗躍する異形の手のモノ……。『ウルトラマン』でありながら防衛チームは存在せず、主要キャラクターは高校生、人形を使って変身という販促バリバリな設定はファンの間で早くも物議を醸していますが、バルキー星人の言動やブラクキングの変身カット、ボラギノール調の回想シーン、とちょっとふざけすぎていると感じる箇所はあるものの、“ひと夏モノ”好きな自分としては大変楽しめた第1話でした。

 夏といえば少年少女が不思議な体験をするものと昔から決まっています。そして、これは『学校の怪談』や『ジュブナイル』などに始まる“ひと夏”系ジュブナイル特撮であると同時に、銀河神社の伝説を巡る伝奇モノでもあるのです。「ウルトラマン」のようなSF設定を伝奇モノの枠内に落とし込むという発想の柔軟さには驚かされますね。
 タロウを狂言廻しにしたのもグッジョブです。制作側のインタビューでは、ウルトラマンが人形にされてしまうような突飛な設定にはタロウが一番合っている(それと今年でタロウが40周年)とのことでのチョイスだそうですが、いざ観てみると言わんとしていることもわかる気がします。
 歴戦の勇士としての風格がありながらも、ギャグキャラとしても活きている! 得意満面でヒカルと一体化しようとして、ブラックキングにそのポジションを奪われた挙句、どこの誰とも知れぬウルトラマンの登場に素でびっくりしているタロウさんが萌えキャラすぎる。何、この可愛いお人形。『ケータイ捜査官7』のセブンみたい。
 ヒカルとタロウのバディ関係は、ある意味では『サーガ』のゼロとタイガの延長線上にある表現かもしれません。
 何より、注目したいのが、タロウの語る本作の“設定”。今回の地球はウルトラマンのいない世界であることが言及されており、つまるところ『ギンガ』のタロウはその他のスパークドールズと共に、他の世界=マルチバースから次元の壁を越えて星降山にやってきたM78世界のオリジナルなのです。
 このあたりの作品間の繋げ方も、『ゼロ』シリーズをきちんと継承していて興味深い。今後、ジャンキラーの存在やギンガの正体が明かされるにつれ、両者の世界の関係はよりはっきりと示されることでしょう。

 ギンガの登場シーンも痺れるほどにカッコ良い。『ウルトラゼロファイト』でも披露された、『アベンジャーズ』撮りによる土煙巻き上げの表現技法は、いままでの「ウルトラシリーズ」とは一線を画す映像で、CG主体で新たな地平を切り拓いた『ゼロ』から地球を舞台にしたミニチュア特撮に戻ることで生まれるかもしれない後退感を、見事に打消し、打ち破ってくれています。
 初戦の必殺技が王道のスペシウム型ではなく、変化球なサンダーボルトというのも面白い。
 『ウルトラマンギンガ』、まずは前半の6話目まで。毎週水曜日が楽しみになりそうです。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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