2013.07/11 [Thu]
映画『メガ・シャークVSクロコザウルス』
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★☆☆☆☆
死体は見つからず、破片も流れ着いてないんです。
メガロドンはジャイアント・オクトパスと闘って死んだ、と断定することはできません。
コンゴ民主共和国の炭鉱で村人が惨殺される事件が発生。現場には巨大爬虫類の足跡が残されていた。同じ頃、かつてジャイアント・オクトパスに倒されたはずの“メガ・シャーク”が米軍戦艦を襲撃し……。 (2010年 アメリカ)
「メガ・シャーク」シリーズ 第2作。
地上波にて放送があったので録画視聴。以前に午後ローでやっていた『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』の地続きの続編です。あの体たらくでよく続編制作にゴーサインがでたよなぁ、と。ある意味、存在自体が奇跡のような映画です。
前作のクソ映画っぷりは記憶に新しいところですが、今回はそれに輪を掛けてさらに酷い。辻褄何それ?おいしいの?とでも言いたげなほどぶっ飛んだ行き当たりばったりの展開には、まともな神経の人間にはまるで頭がついていきません。クロコザウルスに食われても腔内から麻酔を打って余裕綽々で生還する主人公(しかも序盤)、その癖、いざ倒そうとするとまったく歯が立たないという謎のパワーバランス、リモコンひとつで爆発する海底火山、4回も5回も使い回されるジャイアント・オクトパスVSクロコザウルスの映像 etc……。
せっかくクロコザウルスが白昼堂々街中を襲っても、肝心のCGがあのクオリティでは間違ってもサービス精神旺盛なんて褒められません。サメの背ビレとか大きすぎるでしょ、全長いったい何千メートルある気なん?
前作で衝撃を与えたサメジャンプも、製作陣が味を〆めたのか何回にも渡って多用され、あまりのゴリ押しっぷりに逆に冷めてきます。アレは出オチだったから良かったんだってば!
おまけに、主要キャラ同士が最後の10分になるまでさんざん言い争っているため、キャラクターに対しても不快感しか沸いてこない。この手のB級映画は登場人物への愛着が作品のダメさを多少は補ってくれるものなのですが、そうした感情を抱けないのは致命的です。そんなことだから、たかだか90分弱の所要時間にも関わらず、かなり退屈で殆ど苦行でした。
唯一の救いは、作戦チームの指揮官役にロバート・ピカード、その部下で優秀なクルービューティー・ハッチンソンの吹き替えに沢海陽子が起用されているという擬似『スタートレック ヴォイジャー』な配役くらいのもので、もし私が『ヴォイジャー』ファンでなかったら確実に途中リタイアしていたことでしょう。
クロコザウルスが『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』の看板が掛かった建物を破壊する等のお遊びシーンもあるにはあるものの、正直なところモンスター・パニックをそれなりに観てきている自分からしても、ちょっと擁護できないレベルのつまらなさです。絶対に観るべからず。
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