2013.06/18 [Tue]
映画『ブラック・ウォーター』
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★★★☆☆
休暇でオーストラリア北部へリバーフィッシングに出掛けたリーと姉のグレース、そしてその恋人アダム。ガイドの案内で広大なマングローブが生い茂る沼地へ到着し、釣りを楽しんでいると、突然巨大な何かがボートを直撃する。転覆し、水中に投げ出される3人。その目の前に姿を現したのは、人間を襲う巨大なクロコダイルだった。 (2007年 オーストラリア)
地上波で放送があったので録画視聴。
オーストラリアの奥地を観光中、ボートから大河に投げ出されてしまった主人公らを襲うワニの恐怖。実話ベースのモンスター・パニックということで、公開当初そこそこ話題になった記憶があります。
お話そのものは至って単純。川の中に潜んでいるかもしれないワニから逃れるため、木の上からひたすら機を窺う――。ぶっちゃけてしまえば、本当にそれだけなのですが、それでも一本の映画に仕上がっているところには感心しました。
撮影には本物のワニが使われ、超絶展開が起きることもなく、当のワニもいきなり襲ってはこずにじっくりと得物を見据えてから行動に移る。実話を元にしているだけに、リアリティへの拘りはかなりのもので、神経を張りつめた登場人物の焦燥感に疲労感、不安な感情がひしひしと伝わってきます。
一般的なモンスター・パニックとは異なり、じっと待つことが恐怖を煽る。いわば「静」の部分がクローズアップされた珍しい作品です。
それがまた悪い部分でもあって、基本的に動きが少ないために90分弱の映画にも関わらず、中だるみを起してしまっています。特に途中、アダムとグレースの「救助を待つか、ボートを引き寄せて脱出を試みるか」の言い争いが引き伸ばしのように何度も繰り広げられるのはストレスが溜まります。
実際問題、こんな状況に陥ったら堂々巡りもするでしょう。 けれど、これは映画なわけで。同じパターンの口喧嘩を何回も見せられるのはうんざりです。いっそのこと、思いきって上映時間を60分くらいに圧縮しても良かった気がします。
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