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ネオ・ウルトラQ 第12話「ホミニス・ディグニターティ」


 早いもので『ネオ・ウルトラQ』もとうとう最終回。最終話は人間を限界寿命まで生きさせる寄生生物を用いて、優性人類を育成する実験施設(意訳)のお話です。
 完璧に管理されたディストピア的な箱庭世界と女の子の友情という、モロ自分好みのお話で、これからの世界を率いていくための選ばれし若者たちに、隔離された環境にて特別な教育を施しているといったシチュエーションは『ウルトラマンネクサス』のプロメテの子にも通じる部分がありますね。使い古されたテーマではありますが、かなり好きなタイプのストーリーでした。

 それにしても驚いたのは、番組の主役である南風原もまたソーマの宿主だった事実です。南風原もかつては怪獣研究(?)の分野に身を置いていて、いまはそのことに疲れを感じ、診療外科医をやているという設定はこれまでにもちらほらと見え隠れしていましたが、まさかこんな理由付けが為されるとは思ってもみませんでした。
 確かに、そう考えると南風原がそこまで異形の存在に関わろうとしてきた動機、ときたま見せる弱さにも合点がいくというものです。
 『ネオ・ウルトラQ』の場合、変にオムニバス形式に拘ってか、第1話の時点で主要キャラクターの紹介を行わず、ドラマ全体の縦糸が殆ど見られない状態だったので、結果として今回のサプライズが十分に活きていたとは言い難いのですけれど、こういったオチの付け方は嫌いではありません。

 一部では今回の話に夢オチ疑惑も出ているようですが、私はそれはないと思います。これまでのエピソードで描かれてきた人物像や、冒頭のやりとりからしても南風原がソーマの宿主であることはまず間違いないでしょう。劇中、ホミニスの少女が絵美ちゃんや正平の顔形を知り得る描写はなかったし、南風原は何の力もない少女の意思を封じる非人道的な行為に加担するタイプの人間でもない。車に乗り込む際の正平のセリフも、南風原が相手でなければ意味のないものであり、少女の仮想記憶内で言わせたところで、彼らの関係性がわからない彼女にとって、何の意味も為さないからです。
 まあ、相変わらず、妙に投げ掛けたがりな謎演出ではあるものの、作品自体は破綻を来してはいないかと。総論については、また後日。日を改めてということで。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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