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映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』

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★★★★☆
お前の人生は、悲しみの連続だった――。
戦争の中で凶暴化した兄ローガン、そして非人道的な任務を行う特殊部隊チームXと袂を分けたミュータントのローガンは、カナダの山奥で女教師ケイラと共に静かに暮らしていた。そんなある日、彼の元にチームXの中心人物ストライカーが現れる。彼はチームXを抜け殺人鬼となったビクター打倒を手伝うようローガン=ウルヴァリンに言うが、ウルヴァリンはこれを拒否。しかしその数日後今度はビクターが現れ、ケイラを殺されてしまい……。 (2009年 アメリカ)


『X-MEN』シリーズ番外編。
『X-MEN』の主人公(だよね?)ウルヴァリンの過去にスポットを当て、なぜ彼が記憶喪失になったのか、骨格強化手術はどうやって行われたのか、ウルヴァリンの名前の由来とは、と様々なバックグラウンドが明かされ、スピンオフというよりも位置づけ的には番外編。

 映画『X-MEN』は1、2のみ鑑賞済みで3は未見。じゃあ3を観てからにしろよ、といわれそうだけど、面白そうだったので映画館に行っちゃいました。
 まず最初にひとつだけいわせてください。

 Jホラーや!! (いや、結末が)


 さて。本家『X-MEN』では正義のミュータント組織VS悪のミュータント組織の構図が明確ですが、今作は、序盤のうちは誰が真の敵なのかはわからない状況で物語が進みます(もちろん、当面の敵としてはウルヴァリンの兄のビクターが設定されているわけですが)
 本家の近未来的な世界観とは相対して、今作の舞台はより現代っぽい――或いは少しひと昔前に設定されており、よりリアリティある作品として仕上がってます。『X-MEN』にはないこのリアルさが逆に良い感じで、シリーズの中では一番好きかもしれません。

 今回敵となるビクターは、ウルヴァリンへの執着心から野獣の心を増幅させていき、終いには殺人鬼と化してしまうわけですが、彼は同じ兄弟でも父親(結果的に義理でしたが)の愛情を注がれて育ったウルヴァリンが羨ましかったんでしょうね。幼い頃のビクターの表情から、そのことがひしひしと伝わってきました。あのビクター役の子、なかなか良い演技ですね(上から目線)
 しかし、そんなビクターにしても、ウルヴァリンのことがキライなのかと問われれば、決してそんなことはないと思います。病弱だったローガンの傍で話の相手をしていたのも、チームを抜けようとした彼を引き留めようとしたのも、やはりそこには愛があるからで、愛あればこそ余計に憎く、というやつでしょうか。だから、なんだかんだでラストバトルではウルヴァリンに助けの手を差し伸べるんですよね。
 ケイラのことも含め、“愛”が前面に押し出されています。

 また、今作は映画シリーズの前日談ということで、後のX-MENメンバーの若かりし姿で顔を見せます。プロフェッサーX(ピカード艦長!)もちらりと登場しますし、サイクロップスなんかはその能力がウエポンXIにも取り入れられたりして、かなり優遇されています。しかし、目からビームって改めて見ると短絡的過ぎて、シリアスな戦闘場面なのにギャグシーンに見えてしまいました。
 逆に予告編では登場する少女時代のストームは発見できず。ストームはそのルックスが、個人的に三次元女性の理想形(二次、三次と分かれてる時点でダメ過ぎる……)なので発見できなかったのが悔しいです。3では髪を切って残念でしたが、あの白の長髪とかかなり好き。それさて、予告編の少女なストームもかわいかったのに!

 すみません、取り乱しました。
 気になった点は他に、なぜミュータントが歳をとらないのか(ウルヴァリンは再生能力の高さによるものですけど、他のミュータントも歳をとってないですよね。ミス?)、ミュータントの発現は遺伝なのか、唐突に出てきたミュータントという言葉、頭を打ったら記憶喪失になることが確定事項なのか、等ですかね。明らかにされない謎は残っていますが、まあそこらへんの放置具合は些細なこととさっぱり割り切って観れば、やっぱり『X-MEN』は面白いという結論に至るのでした。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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