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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『ビーチ・シャーク』

ビーチ・シャーク [DVD]ビーチ・シャーク [DVD]

松竹 2012-07-06
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砂を泳ぐサメなんて、初めて――!
静かな島・ホワイトサンドのビーチでパーティーを開催していた若者のひとりがサメに食いちぎられるという事件が発生する。しかし、現場は海中ではなく満潮のラインをはるかに上回る陸地だった。水陸両用サメが人々を襲うパニックムービー。


 前々から観たかった作品で、GEOが50円だったので借りてきました。いや、まぁあらすじからわかるとおりの酷い映画ですよ。こんな作品に100円も出すのは勿体ないと、貧乏根性丸出しでセール期間を待っていたのですが、なんとセール初日にはまさかの貸し出し中だったという……。恐るべし、同好の士よ。
 水中だけでなく砂浜の中まで泳げるように進化したビーチ・シャーク! まさに陸地に上がれなければ地中を泳げば良いじゃない、というマリー・アントワネットだかコロンブスの卵が如し発想力で生み出されたサメ映画です。ストーリーは至って単純。町おこしのために企画された大学生向けパーティーの会場にやってきた人々を、ビーチ・シャークが血祭りに上げるというお馴染みの設定で、腸が飛び出たり首がちょんぱされたりと中々にグロいシーンがあるため、そちらの耐性がない人はちょっと遠慮した方が良いかもしれません。

 このビーチ・シャークが一にも二にも、ちゃちすぎる。そこらのテレビゲームにすら劣るのではないかという低クオリティなCGは『マンモス』と良い勝負でした。演出そのものも大概酷いのですけれど、それ以上にビーチ・シャークがあまりにもアニメーションすぎて、現実の映像からかなり浮いてしまっているのが問題です。肝心のモンスターに喰われるシーンも、とびきり出来の悪いCGモデリングを上から被せたようにしか見えず、その溶け合わなさにどうあっても現実へ引き戻されざるを得ない。背ビレしか見えていない段階でここまでチープさを窺わせる作品もそうそうないですよ。
 停電のシーンとかさぁ、パソコンのお絵かきソフトで色塗ってるんじゃあるまいに、もうちょっとどうにかならなかったの?

 そんなこんなで正直、底辺レベルの映像なのですが、登場人物のキャラが立っていて意外と楽しめるのも事実です。トラブルメーカーの主人公がときたま覗かせる純真さに、心を打たれるとまではいかなくとも、憎めないヤツだと思ってしまうし、女性陣4人も妙に存在感があって華がある。
 中でもエリンの変貌っぷりは本作最大の見どころです。最初は可愛い感じの癒し要員だったのに、やっていることが外道すぎてビビりました。女って怖ろしい。そのひと言に尽きますね。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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