2013.03/04 [Mon]
ネオ・ウルトラQ 第8話「思い出は惑星を越えて」
ギノール星の王が崩御し、その魂は地球人に転生する。生まれ変わった王を迎えにきたひとりの武官と、新たな王の就任を阻止しようと暗殺を目論む左派、そして何も知らずに巻き込まれる地球人の青年の物語。
タイトルから設定まで、実に『スタートレック』ちっくなお話でした。今回のキーパーソンであるハタ・ギ・ノールは世紀末救世主伝説でヒャッハーしていそうな外見とは裏腹に、忠義に篤く、どこまでも礼儀正しい人物。そのギャップも魅力でしたが、何よりも王であるこうちゃんを無理やりに母星へ連れて帰るのではなく、彼の悩みや思いを知り、その意思を尊重し、必ずや困窮する人々の役に立ってほしいという願いを託して命を落とすところがまた良かった。
下手に感化されるわけでもなく、知らないハズの人間なのに何故か哀しいと述べて〆るあたりのしっとりさも好きです。山下リオ(役名は忘れた)は自分が必要とされていないと淋しがっているけれど、結局のところどうしようもなくこうちゃんにとっては支えなんですよね。それでもやはり、彼女を置いてアフリカに行かなくてはならない。医師としての自分を待っている人がいるから。
何が変わったわけではない。変わったわけではないけれど、この宇宙のどこかにあるギノールと、自分の命を救ってくれたハタの最期は確かに胸に刻まれている。
いまのところ『ネオ・ウルトラQ』でいちばん面白かったです。こういうストーリーは個人的にどストライクだったりします。
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