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相棒 Season 11 第17話「ビリー」


★★★★★

独身で無職の男性・尾藤の他殺体が発見された。尾藤は財布とは別に「東京明和銀行」の封筒に入った現金100万円を所持。なぜ、そんな大金を持っていたのか? 犯人の目的は金ではなさそうだが……。捜査の過程で、尾藤がネットの交流サイトFacegoodで複数の携帯電話を使い、「ビリー・ヘンリー」などの名前で複数の外国人になりすましていたことがわかる。その相手である「フレンドリスト」は非表示になっており、見るにはIDとパスワードが必要だった。


 『相棒 劇場版』の公開に合わせて再登場キャラを大量投入した Season 6、時系列を『劇場版Ⅱ』の直前まで遡ってブリッジストーリーを描いた Season 9 の「予兆」と毎度宣伝に余念のない『相棒』ですが、今回は3月公開の『相棒SERIES X DAY』でメインを張るサイバー犯罪捜査官の岩月を先行登場させ、なおかつ番組内で伊丹と関わった“過去の事件”をちらつかせるという、なんとまあ露骨すぎる番宣回。
 しかも、これが Season 11 でトップクラスの出来栄えなのだから、そりゃあ視聴者も映画が気になってしまうハズですよ。さすが東映。いやらしい。

 というわけで、今回のテーマはFacebookもといFacegood。昨今の時流を事件に取り入れてくるあたりは『相棒』の面目躍如といった具合で、なりすましTwitterなどが問題となっている現状を鑑みるに、決してあり得ない話ではないところがリアルです。
 Facebookを使った犯罪と、犯罪捜査の観点からのFacebook――。開かれすぎたネット社会によって巧妙化する犯罪と、時代の変化によって変わってゆく捜査手法というふたつの側面を具体的に描いているところが興味深い。
 また、サイバー犯罪を専門に取り扱う部署に今回初めてスポットを当てたことで、従来までの刑事ドラマとはまた違った、『CSI:』に登場するような最新の捜査設備を垣間見られるのも新鮮でした。サイバー犯罪対策課の岩月と小田切さんは使い方次第ではヴィジュアル的にも違うモノを見せられるだろうし、今後も出番がありそうですね。

 右京さんと伊丹の女心がわからないブラザーズや、三浦・芹沢・カイトのトリオ、岩月と伊丹の関係など、キャラ的な見どころも充実していました。特命係よりも伊丹に信頼を置く岩月に対する台詞から、段々とカイトくんが特命に馴染んできていることを匂わせており、縦糸もばっちり張っています。そうそう、こういう連続ドラマ的な繋がりが番組を面白くするんですよ。最近のシーズンでは欠落していた要素だっただけに、Season 11 のこうした改革は嬉しかったり。
 ミステリ的にも怪しげな人物をところどころ配置して、解決編でフェイントを掛けてくるなど、なかなか驚かせてくれます。まったくの圏外から容疑者を持ってきつつ、それを反則に思わせない按配が絶妙です。面白かった、文句なし。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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