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ネオ・ウルトラQ 第1話「クォ・ヴァディス」


 1週遅れですみません。遂に始まりました「ウルトラシリーズ」最新作『ネオ・ウルトラQ』。47年前に放送された『ウルトラQ』の 2nd season という触れ込みで、キャストを一新しWOWOWにて全12話の1クール作品として放送されます。
 当ブログの左上にあるプロフィール欄にもあるとおり、私は特撮――特に「ウルトラシリーズ」をこよなく愛しています。生憎、円谷プロの経営が芳しくないために新作の「ウルトラマン」は望めず、年1回のOVと劇場版、セレクション再放送『ウルトラマン列伝』で繋いでいるというのが現状ではありますが、それでもバラエティ番組『ウルトラゾーン』や今回の『ネオ・ウルトラQ』、または『列伝』内の3分コーナー『ウルトラゼロファイト』のような特殊な形態で新作ドラマが作られ続けているのです。
 そんなわけで、せっかくブログを持っていることだし、自分もちょっとでも応援できればなぁと思い、この『ネオ・ウルトラQ』の感想を毎回書いていこうと思います。
――べ、別に今年になってあんまり本を読んでないからその穴埋めに、とかじゃないんだからねっ!!

 さて、第1話「クォ・ヴァディス」。タイトルは『新約聖書』の「ヨハネによる福音書」からの引用で「どこへ行くのか?」の意だそうです。登場する怪獣・ニルワニエはその正体も目的も一切不明。人間に危害を加えることもなく、ただただある場所を目指して歩き続けるだけの存在です。
 それを見た人々は怪獣憎しでデモを行ったり、保護を訴えたり、警官隊が被害を出さないように交通整理を行って取り囲んだりと様々な反応を示し、その行動も次第にヒートアップして暴走気味になっていきます。得体の知れない怪獣という存在に踊らされる人々、周りで何が起きようが我関せずに進んでいくニルワニエを対比し、人間の愚かさを描くといった狙いは理解できるのですが、個人的にはもうちょっと踏み込んでほしかったです。反怪獣派の男がニルワニエを殴り、その破片が保護団体の女性に当たって怪我をする程度でなく、それこそ殴り合いの乱闘騒ぎで死傷者多数くらいのレベルまで突き抜けちゃっても良かったんじゃないかしら。描きたいモノが見え透きすぎて、どうにも上辺だけのように感じられてしまいます。

 また、第1話なのに主要登場人物を紹介していくつくりになっておらず、いきなり物語が始まってしまったのはマズかったです。視聴者はそれぞれのキャラクターが掴めない状態で観ているので、正平が怪獣を敵視する群衆に対し「おまえたちの方が怪獣だ!」と激昂する場面が清廉潔白な主張というよりも、その他の人間たちと同じく“呑まれた”ものにしか見えないんですよね。
 最後まで観てもニルワニエの正体、その行動目的は結局わからないまま。怪獣を憎む男に対する救済にも「なぜそうなったのか」はまるで明かされません。ただし、この辺りのはっきりしなさ加減は極めて文学的な寓話性を秘めており、『ウルトラマンメビウス』の朱川湊人脚本回「ひとりの楽園」に通ずるものを感じました。この『ネオ・ウルトラQ』における怪獣とは、人間を描くためのひとつの舞台装置にすぎないのかもしれません。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

当ブログはリンクフリーです。
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