2012.12/31 [Mon]
2012年 読了本年間ベスト10!
去年に続いても今年も未レビューの作品がいくつかありまして。
本と映画の感想がそれぞれ4本ずつ、マンガ総評とアニメ総評が3本、
『めだかボックス アブノーマル』の最終話雑感と結構な数を残してしまいました。
一応、小説については全部来年の早いうちに上げるつもりですが、
映画はすみません、『ワールド・オブ・ライズ』と『007/慰めの報酬』を落とします。
マンガとアニメに関してはもともと滅多に使わないカテゴリなので、気が向いたらということで。
それでは、私が今年読んだ小説のベスト10を発表していきたいと思います。
第10位 市井豊『聴き屋の芸術学部祭』
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東京創元社の期待の新人。
軽いノリで読めて、なおかつハイクオリティの青春本格です。
第9位 アントニイ・バークリー『第二の銃声』
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元祖ツンデレ、ラブコメ古典ミステリ。
いや、ちゃんとミステリとしても面白いですよ。
第8位 マシュー・ストーヴァー 『スター・ウォーズ 破砕点(上)(下)』
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今年は『スター・ウォーズ エピソード7』の制作決定が報じられた衝撃的な年でもありました。
瀕死状態だった日本のスピンオフ業界にとってはまさに起死回生の好機となるわけですが、果たして……。
第7位 西尾維新『小説版 めだかボックス(上)(下)』
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コミックのノベライズ本ながら、主人公を極限まで気持ち悪い存在として描く異質さ。
従来の作品群に比べて落ち着いた内容で、西尾維新の「書きたいもの」が変わってきているようにも感じます。
第6位 法月綸太郎『キングを探せ』
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初法月。交換殺人の複雑さもさることながら、
ミステリにおける探偵役の在り方についても考えさせられるところがありました。
第5位 米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』
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米澤作品のダークな部分が色濃く出ている暗黒連作集。
ミステリとしての質も高く、インパクト絶大な読後感を残します。
第4位 山本弘『名被害者・一条(仮名)の事件簿』
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ミステリのパロディと油断していると、ぶち込まれていた伏線の量に度肝を抜かれます。
そして、それらがすべてネタのためだけに消費されるという……。
山本弘は『メフィスト』本誌で新連載を開始したのでそちらにも期待です。
第3位 友桐夏『星を撃ち落とす』
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今年度のミステリ、最大の収穫にしてダークホース。
とりあえず読んでほしい作品です。
第2位 三津田信三『厭魅の如き憑くもの』
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この傑作をいままで放置していた自分を叱りたい。
それでもシリーズ3作目が最高傑作と言われているくらいだから、『首無し』ってどんだけなんでしょうか。
第1位 汀こるもの『まごころを、君に THANATOS』
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著者がネット大好き&一人称が「オレ」という腐女子なこともあってイロモノ扱いされがちですが、
年末のミステリランキング的にももっと注目されて良い作家だと思います。
まあ、私はちょっとぶっ飛んだタイプのミステリの方が好きなので賛同は得られないかもですけれど。
と、いうわけで以上が2012年のベスト10でした。
ブログを始めて今年で3年超。
最初こそ日にひとりやふたりの訪問者しかおらず、どうしたものかと密かに打ちひしがれもしましたが
徐々に増えていき、最近は日に200人ほどのお客さんが見てくれているようです。
今後とも読んだ人の参考になる記事、紹介した作品に興味を持って貰えるような記事を書けるよう
心掛けていくつもりですので、来年も当ブログをどうぞよろしくお願いします。
よし、今年は上手く〆められた!
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