2012.12/27 [Thu]
映画『ディープ・フリーズ』
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★★★☆☆
おまえ……ジョーズが最後どうなるか知らないらしいな!
南極の油田基地で怪生物に襲われる人々の恐怖を描いたモンスターホラー。(2001年 アメリカ)
はい、一行あらすじきましたー
まぁ例によって例に漏れずそれ以上でもそれ以下でもないため特に問題もないのですが。南極の採掘基地を環境調査のために訪れた大学院生たちと引率の教授、基地で働く面々が太古の時代に生息していた巨大な三葉虫に襲われる映画です。
モンスター・パニックは色々と観てきましたが、三葉虫とは珍しい。ヴィジュアル的には84年版『ゴジラ』に登場するショッキラス(ゴジラに寄生していたフナムシが巨大化した怪獣)にそっくりで、造型自体も多少のつくりものっぽさはあるものの頑張っている方かと思います。というよりも、元々が黒一色の甲殻類タイプの怪物であるため、そこまでリアルでなくともそれなりに見えてしまうお得仕様なんですね。
ただし合成と動かし方が壊滅的なレベルでなっていない。終盤に登場する親玉もそれ単体で映していればなかなかの代物なのに、いざ周りの物体と共に映り込むシーンに入ると“明らかに合成しました感”が隠し切れていない。この不自然さは『ディープ・ライジング コンクエスト』を髣髴とさせます。
怪物に殺される毎にいちいち早送りの回想が入る演出も特徴的。いや、百歩譲ってこの走馬灯ちっくな演出は良いよ。けど、既に死んでいる人の死体がでてきたときに走馬灯演出が入るのはどう考えてもおかしいっしょ。いったい誰視点なの。
とはいえ、さんざん文句は垂れましたが内容は存外楽しめました。一緒にベッドに入って起きてみると女の子に反応がない――もしかして?といった焦らし方、期待の誘い方はなかなかのもので、特殊メイクもほどよくキモくて良い出来です。
モンスター映画でお決まりのシャワーシーン=死亡フラグをおっぱい要員の美人さんではなく、何故か毛深いおっさんでやってしまったところには笑いました。変なところで意外性を狙いたがるそのチャレンジ精神は何なんだw
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