2012.10/07 [Sun]
映画『バトルシップ』
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★★☆☆☆
死は避けられない。あんたも死ぬし、俺だって死ぬ。みんな、いつか死ぬ。
――だが、今日じゃない。
ある日、ハワイ沖にアメリカや日本をはじめ各国の軍艦が集結し、大規模な合同軍事演習が行われようとしていた。血気盛んな米海軍の新人将校アレックスは、日本から参加した自衛艦艦長のナガタに激しいライバル心をむき出しにする。そんな中、演習海域に正体不明の巨大な物体が出現する。さっそくアレックスの乗る駆逐艦とナガタの自衛艦、それにアレックスの兄ストーンが艦長を務めるサンプソン号の3隻が偵察に向かう。ところがその正体は、地球に飛来したエイリアンの母船だった。やがて母船は巨大なバリアを築き、人類はそこに閉じ込められた3隻以外に反撃の手段を失ってしまうのだった。 (2012年 アメリカ)
宇宙人侵略×海戦モノ。これ、公開前の段階から結構楽しみにしていたんだけどなぁ。どうりで微妙だと思ったら『トラスフォーマー』のスタッフだったのか。見事なまでの“CGだけ”映画、悪い意味で納得しました。
何が悪いかって、一にも二にも、主人公が典型的なお調子者タイプで、一挙手一投足すべての行動がバカすぎるのです。女の子へのナンパを成功させるためだけにチキンブリトー目的に閉店後のコンビニに不法侵入、店を荒らしまくった挙句に警察に取り押さえられるとかね、冒頭からして既に笑えないくらい寒いシーンが続きます。しかも海軍に入ったかと思えば、遅刻はするわ、合同演習相手の日本人に喧嘩を吹っかけて殴り合うわ、それから30分間、エイリアンの「エ」の字も見せずに、ただひたすらにアレックスのバカ丸出しの日常が展開されるという……。
いいから早く話を進めてよ、と。これがとことん軽い調子で、笑いを取ろうとして滑ってる感が満載なのも辛いです。
ようやく始まった本編は、強大な力を誇るエイリアン戦艦に孤立してしまった駆逐艦がたったの1隻で立ち向かっていく王道ストーリーなのですが、こちらもまるで盛り上がらない。戦場で芽生えるナガタとの友情やアレックスが謙虚さを覚えるところもストーリー的にいかにも薄っぺらです。引退した船と退役軍人たちが最後の切り札となってアレックスと共に闘う王道をなぞっただけの展開もありきたり。いわゆる「燃えるシチュエーション」も、シチュエーションだけを間借りしてきたような内容のなさで、1ミリたりとも魂を感じません。
なぜか一時期立て続けに公開されたエイリアン侵略モノのひとつですが、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の足下にも及ばないダメ映画でした。
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