2012.09/25 [Tue]
サイモン・ビークロフト『スター・ウォーズ キャラクター事典』
![]() | スター・ウォーズ キャラクター事典 (ShoPro Books LUCAS BOOKS) サイモン・ビークロフト 富永和子 小学館集英社プロダクション 2012-09-12 売り上げランキング : 88835 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★☆☆☆
スター・ウォーズ実写映画全6作に登場する主要な登場人物やドロイドなど、200以上のキャラクターを、1キャラクターごとに1ページで詳細解説! さらに、テレビ用CGアニメシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』やスピンオフ小説、コミック、ゲームなど、拡張世界の関連情報までも盛り込んだ最新の事典である。
3D版の公開でこのところ大量に発刊されているSW本のうちの1冊。スピンオフ小説の出版は死に体状態ですが、こういったヴィジュアル本の類は相変わらず盛況のようで、この本の他にも『ミレニアム・ファルコン メカニック・マニュアル』や『ダース・ヴェイダー クロニクル』など、今年は多くの新作が発売されています。
『スター・ウォーズ』画面にちらっと映っただけの脇役・端役にも詳細な設定が付されており、それがまたサーガの魅力だったりするわけですけど、それらキャラクターたちを写真中心にわかりやすく解説したのがこの辞典。 本書は『SW』に登場する各キャラをメジャーなものからマイナーなものまで網羅した一大図鑑という触れ込みです。
――が、これはダメだろう。ダメダメです。
まずは何より情報量が少なすぎる。そりゃあ、マニア向けにしたら書き切れないほどの膨大な設定があるわけだから、一般向けのヴィジュアル本にそこまで期待するのは酷というものです。しかし、それにしたって文章が少なすぎます。1ページの殆どが写真で、申し訳程度に解説文がちょろっと付いているだけなのです。
これが1200円そこらならばまだわかるのですが、この内容で3000円はぼったくりと言われても仕方のないレベルでしょう。しかも無駄に海外印刷でコストが掛かっているという。
おまけにスピンオフの情報も込んでいるようなことを書いておきながら、せいぜい言及がある程度でアソーカ・タノの項すらない始末。いや、ね。それならそれでも良いんですよ? 実写版オンリーであるのなら。けれど、この本の場合は商品説明に“拡張世界の情報まで盛り込んだ”とあるじゃないですか。
それが『クローン・ウォーズ』の主要キャラクターまでスルーってどういうことなの。嘘をついていなければ、多少の誇張表現は許されるということですか?
兎にも角にも、いちSWファンとして、何も知らずに騙されて買ってしまった(ええ!そう断言しちゃいますとも)SWビギナーの方々に申し訳なさすら感じます。こんなもの訳すくらいだったら、他にもっと良い本があっただろうに。
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