2012.09/24 [Mon]
映画『アルマゲドン2009』
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★★☆☆☆
20XX年。史上最大の彗星“コペルニクス”が地球に接近。分離した巨大隕石がアラスカを直撃した。25万もの人々が犠牲となるが、それは破滅の序章にすぎなかった。衝突のショックで地球の自転軸が狂い、世界各地で地震や磁気嵐が発生。調査を開始したジェームズ博士は恐るべき事態を知る……。
(2009年 アメリカ)
隕石が落下した影響でポールシフトが発生、それによって地上は電磁波嵐に見舞われることとなり――といった筋書きのディザスター・パニック。あの『アルマゲドン』とは勿論、1ミリ足りとも関係のない“あやかり商法”です。
災害の解決策として潜水艦で海溝に潜り、そこで大きな爆発を起こして地軸のバランスを戻す展開は2003年公開の『ザ・コア』を髣髴とさせますが、地球滅亡の原因を磁極移動に伴う電磁波嵐に求めたところはなかなかに独自性がある。
言うまでもなく『ザ・コア』の足元にも及んでいないのですけど、マイナー系ディザスター映画の中ではそれなりに無難な出来で、求められる水準はクリアしているのではないでしょうか。観る人によってはそれなりに楽しめるかもしれません。
でも、私はダメでしたね。何といってもキャラの魅力が皆無です。ジェームズとその息子、どちらに主人公としてのスポットが当たっているのかイマイチはっきりしないし、せっかくパニック映画王道のぎくしゃくした家族関係を取り入れているのに、息子のシェーンと義母である女教師との歩み寄りもきちんと描き切れていない。
こういう映画で家族関係にスポットが当たるのは、それがドラマを作るのにいちばん手っ取り早く、同時にキャラクターへの愛着も抱かせることができるからです。なのに、本作は「このキャラには生き残ってほしい!」とまったく感じさせないのです。
パニック映画はシチュエーションやCGも大切ですが、まずは何よりもキャラクターが重要。興味のない登場人物たちが右往左往しているだけの90分は存外に長く、思っているよりもずっと退屈です。
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