2012.09/18 [Tue]
ムック『オフィシャルガイドブック 相棒 Vol.3』
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★★★★☆
神戸さんは海外じゃなくて隣のビルだから、さらに可能性は高いですよね。
神戸尊が特命係に在籍したシーズン8-10を総まとめ! テレビシリーズオフィシャルガイドブック第3弾!! 水谷豊、及川光博ほかレギュラー&ゲストキャストインタビュー、尊最後の日~シーズン10最終話現場リポート、シーズン8-10ストーリー&チェックポイント、シーズン8-10キャラクターファイル、「相棒」美術品大図鑑、映画『相棒シリーズ X DAY』最速現場リポート ほか。
「オフィシャルガイドブック 相棒」第6弾。
これまでにテレビシリーズ×2冊、劇場版×3冊が刊行されている『相棒』のオフィシャルガイド最新作は、“神戸相棒”時代の Season 8 ~ Season 10 までの3シーズンを収録。エピソードガイドは勿論のこと、キャラクターの紹介文も主としてこの時期に放送された話から拾って構成されています。
長谷川元副総監や金子警察庁長官など、今後の展開にも絡んできそうな新規参入組の重要キャラが取り上げられているので復習にはもってこい。守村やよいや「怪しい隣人」の3人組、マーロウ矢木、遠山ちずといったお馴染みの面々がフォローされています。『Vol.2』ではなぜかスルーされていた向島を差し置いて、城代金融の田村が入って入るところには笑いました。地味に4話も出てるんだよなぁ。
サブキャラ陣へのインタビューもなかなか貴重で面白い。役者さんがそれぞれ『相棒』という作品にどれだけ思い入れがあるのか伝わってきます。SITの隊長とか、何気に役名付きで結構出番があったんですね。まったく知りませんでした。
ただ、長年の『相棒』ファン云々な理由で、研ナオコが1ページぶち抜きでサブキャラ勢に名前を連ねているのはどうかと思いました。そのページだけ違和感が半端ないですし、こちらは資料としてガイドブックを欲しているわけだから、本編と関係のない都合でゴリ押されるのは読んでいて萎えます。それだったら瀬戸内さんなんかをもうちょっと大きく扱ってもバチは当たらんでしょうよ、と。
エピソードガイドのチェックポイントも意外な小ネタに触れられており、重宝します(どことなく文章から腐女子のかほりがするのはともかくとして)。やはり過去のエピソードとの細かな繋がりが見えるのは嬉しいです。
輿水さんと松本GPの対談によると先のことはあまり考えず、基本的には何事にも捉われない姿勢で作っているようですが、あちこちで色んな脚本家がネタを忍ばせてくれるのは視聴者にしてみれば楽しいですし。
この対談の内容については方々で反発があったようですけれど、個人的に『相棒』に求めているものキャラクター以前にストーリーなので、登場人物造形のアバウトさ、タイトルへの拘りのなさは全然許容できます。何度も述べているように、作品が盛り上がるのであればレギュラーキャストの交代だって歓迎です。極論、右京さんが辞めて番組が続く選択肢だって、充分アリだと思う。
勿論、ちょこちょこと大河的な展開を匂わせている以上は、シーズン毎にシリーズ構成を置いて細かく調整を図ってはほしいですが、それとキャラクター論とはまた別の問題なので。
巻末には映画『相棒シリーズ X DAY』の情報も解禁。雛ちゃんと神戸君が一緒にいるあたりに、長谷川に利用されて取り込まれている感満載で嫌な予感しかしないのですが……。
撮影は既に終わっているそうなので、さらなる続報に期待が高まります。
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