2012.08/28 [Tue]
映画『マイティ・ソー』
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★★★☆☆
神々が暮らすアスガルドの国では、全能の王・オーディンの息子・ソーの戴冠式が行われていた。しかし、敵対する氷の王国・ヨトゥンヘイムの巨人が侵入し、式は中止になる。腹を立てたソーは、オーディンの命に背き、ヨトゥンヘイムへ攻め込む。その身勝手で傲慢な振る舞いに怒ったオーディンは、ソーを地の国・ミッドガルドへ追放する。米国ニューメキシコ州の砂漠に落ちたソーは、宇宙物理学者のジェーンの車にぶつかり……。 (2011年 アメリカ)
北欧神話をベースにしたアメコミ原作のアクション映画。『アベンジャーズ』がDVD落ちした時の予習にと借りてきました(気が早い
ソーという名前は聞き慣れないなと思っていたら、調べてみるといわゆるトール神のことだそうで。ナルカミ君ですよ、ナルカミ君。日本の妖怪と違って北欧神話はめっきりな私ですが、昔『魔探偵ロキ ラグナロク』を観ていたこともあって、知っている名前もいくつか出てきました。
本作ではバリバリなファンタジーである天上界のアスガルドと、アメリカの田舎町というふたつの舞台が登場し、それぞれまったく乖離した世界が描かれことになります。この両者の噛み合わなさ、溶け合わなさが逆に、神の国と人間世界の間にある隔たりを表現しているようでもあり、いざ交わった際のギャップが面白味を生んでいます。
ストーリー自体は至極単純で、若さ故の慢心で無茶をやらかしたソーが追放された先の地球で、自らの無力さを実感し、弱さを受け入れることで精神的に成長していくといった筋書き。天文学者のジェーンとの色恋沙汰もあるにはあるものの、それが前面に押し出されているかといえばそうでもなく、改心のきっかけをあくまでもムジョルニアに見放されたこと、父が倒れたことに由来させていたのが良かったです。
「彼女を守るためなら世界中を敵に回しても構わない!」的な作品も多い中で、世界を救うために迷いなく自分と彼女とを繋ぐものを断ち切ってみせたシーンには、ヒーローの姿を見ました。
『アベンジャーズ』関連で他作品とのリンクを匂わせる台詞にはにやりとさせられた一方で、エンドロール後に「ソーは『アベンジャーズ』で帰ってくる」と煽りを入れたり、クリフハンガーに持ち込んでしまうのはちょっとお行儀が悪い気がしないでもなかったです。
それと、ロキの兜だったり、ソーが飛んだりするシーンは結構ダサいというか、アメコミ映画ってどうしてこうコスチュームなどに若干のオサレ感を漂わせているのでしょう? 日本人とアメリカ人の感覚の違いなのかな。
まぁ、日本は日本で毎年、新作ライダーのデザインで「ないわ、これ」と特ヲタたちを閉口させているので、人のことを言えた義理ではないのかもしれませんが。
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